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★＝法廷の小窓＝ 異国で狂った人生設計
2015年08月20日 09時58分
鹿島市と杵島郡白石町のドラッグストア３店で鎮痛薬や美容品など約２５０点
（３８万円相当）を万引したベトナム国籍の２０～３０代の男女４人。
大学留学や技能研修生として来日、生活の苦しさから万引を繰り返し、
各地を転々としていた。
２月から兵庫県内で万引を始めた４人。３月に福岡市に引っ越した後も週５日の
ペースで犯行を繰り返し、車のカーナビでドラッグストアを見つけては１日に３～４店狙った。
１人が逃走のため車に残り、他の３人で店内の見張りと実行犯を受け持った。
商品は盗難品を買い取る知人に送った。“収益”は４等分し、
これまで１人当たり数十万円を得ていた。
女性被告（２３）は大学に留学中だったが、学費を払えず昨年末に除籍。
収益は母国に残した２歳の子どもの養育費として送金していた。
「万引のお金で子どもを育てたと思うと恥ずかしい」と証言席で悔いた。
技能研修生として来日した男性被告（２７）は渡航費用１５０万円の借金があり、
「返済のため帰るに帰れなかった」と述べた。夢に見た異国で直面した厳しい現実。
打開策は犯罪しかなかったのか…。（判決＝懲役２年６月～３年、執行猶予４年）
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