15/08/19 14:57:43.32
★世界市場「韓国売り」急加速 人民元ショック追い打ち MERS禍の安値下回る
2015.08.19
経済が低迷する韓国を海外投資家は完全に見放そうとしている。企業業績悪化や景気低迷を受け、
欧州系資金を中心に韓国株売りが止まらない。追い打ちをかけるのが中国の株バブル崩壊と
人民元切り下げだ。最強の投資銀行と異名を取る米ゴールドマン・サックスも韓国経済の
中国への依存度の高さを指摘、中国が経済失速するなか、韓国の共倒れも避けられないのか。
「グッバイ、コリア?」と題して海外投資家の動向を伝えたのは聯合ニュース。
韓国市場で外国人が6月に3890億ウォン(約413億円)の株式を売却したのに続き、
7月には約2兆ウォン(約2127億円)を売った。外国人の株式保有割合は30%を割り込み、
2009年8月以来約6年ぶりの低水準に。海外投資家が「セル・コリア(韓国売り)」
に転じたという。
特に欧州系資金の韓国離れが激しく、6、7月で計5兆5000億ウォン(約5851億円)
を売り越したとしている。
8月に入っても海外投資家の売りの勢いは止まらず、13日までに今年最長となる
7営業日連続の売り越しを記録した。
韓国の代表的な株価指数である韓国総合株価指数(KOSPI)は4月に2173の年初来
高値をつけたが、中国が人民元の切り下げを始めた今月11日に2000の大台を割り込み、
17日には1968と約半年ぶりの安値水準まで下落した。
中東呼吸器症候群(MERS)感染が拡大した6月の下落局面でも2000台を維持したが、
MERS禍による安値を下回るという深刻度だ。
「世界経済9月危機説」と報じた聯合ニュースは、「人民元ショックや米国の利上げなど
世界的な危機が発生した際、韓国は世界で最も大きな衝撃を受ける」とした。
とりわけ、中国経済への依存度が大きいことが問題視されている。米投資情報誌バロンズ
電子版によると、世界の機関投資家が使う代表的な指標であるMSCI(モルガン・スタンレー
・キャピタル・インターナショナル)の指数に組み込まれたアジア新興国の企業について
ゴールドマン・サックスが分析したところ、売上高に対する中国の寄与度が高いのが
台湾(13%)と韓国(9%)だったという。
今年1~6月の韓国からの輸出のうち、中国向けは最大の25・5%に達している。
一方、中央日報によると、韓国国民が投資する中国株ファンドは7月時点で7兆4000億
ウォン(約7873億円)で、海外株式投資全体の約39%にのぼる。
製造業の景況感を示す韓国の7月の製造業購買担当者指数(PMI)は47・6と、
中国(47・8)を下回る水準だ。6月の46・1から改善されたものの、
生産や新規受注が悪化したほか、雇用も昨年11月以来最速の比率で減少しているという。
MERSの傷跡も深い。聯合ニュースによると、国内線の航空機は回復してきたというが、
国際線の旅客数は6月が12%減、7月は15%減と落ち込みが続く。
今年4~6月期まで5四半期連続で前期比0%台の低成長が続く韓国経済の構造的な
問題について「財閥制度が諸悪の根源だ」と語るのは、週刊東洋経済元編集長の勝又壽良氏。
「確かに4~6月期はMERSの影響が大きいが、韓国経済の構造問題を放置してきた
ツケが回っているともいえる。韓国はこれまで財閥による寡占経済を利用して輸出特化
路線を鮮明にしてきた結果、経済をいびつなものにした。背景には力のある者に頼ろう
とする“事大主義”があり、財閥依存や中国依存にもつながっている」と指摘する。
そんななか、朴槿恵(パク・クネ)大統領は13日、財閥トップを含む6527人の特赦を
実施した。系列会社の資金横領などで懲役4年の刑に服していた大手財閥SKグループの
崔泰源(チェ・テウォン)会長ら財界人14人を含む計約6500人が、刑の執行免除や
減刑などの対象となった。崔氏は14日に釈放され、SKグループの会長職に復帰した。
財閥にメスを入れるどころか、景気回復へ財閥依存を強める朴政権には、
抜本改革などできそうもない。
URLリンク(www.zakzak.co.jp)