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★中学歴史・公民は教育出版 川崎市教委が16年度以降の教科書採択
2015年8月18日
川崎市教育委員会は十六日に臨時会を開き、二〇一六年度から市立中学や
高校などで使う教科書を採択した。中学校は一部を除いて全教科で現在
使っているものと同じ出版社の教科書が採択された。戦争に関する記述で
議論がある育鵬社の歴史と公民の教科書は選ばれなかった。
渡辺直美教育長を含め教育委員ら六人の合議で行った。中学校教科書は
第三地区(高津・宮前区)の保健体育が学研だったが、今回は東京書籍が
採択され、全教科で市内四地区共通の教科書となった。歴史、公民は
いずれも教育出版の教科書。
高校教科書では、各校の校内採択候補検討委員会が候補に挙げたものを
採択した。実教出版の日本史Bの教科書に、国旗掲揚や国歌斉唱について
「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記載があることに対し、
「現場に混乱が生じないように適切な指導をしてほしい」と求めた。
横浜市教委などが育鵬社の教科書を採択したことから市民の関心も高く、
会場の川崎市総合教育センターには一般傍聴席の定員百八十人を上回る
約二百六十人が詰め掛け、入りきれなかった人はロビーで音声を聞いた。
元教員らでつくる「教育に憲法を生かす川崎市民の会」の橋本清貴事務局長
(65)は「育鵬社を採択しなかったことは評価できるが、これからも
どういう教科書がいいか市民の立場で考える運動を続けたい」と語った。(横井武昭)
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