15/08/14 22:25:22.57
★戦後70年談話 各党の反応
8月14日 21時50分
政府は臨時閣議を開いて、戦後70年にあたっての総理大臣談話を決定し、
安倍総理大臣が記者会見で発表しました。総理大臣談話について、各党の幹部は次のような考えを示しました。
■自民 谷垣幹事長
自民党の谷垣幹事長は、「先の大戦でのわが国の失敗の原因がどこにあり、戦後、その失敗を克服し、
国際法の進化のもとでわが国が努力してきた成果を分析した上で、今後のわが国が取るべき方向性を示した、
非常にバランスの取れた談話だ」とするコメントを発表しました。
■公明 山口代表
公明党の山口代表は党本部で記者団に対し、「侵略や植民地支配、痛切な反省、心からのおわびなどの
キーワードを使って歴代内閣の立場を引き継ぎ、それが今後も揺るぎないことを閣議決定したのは
大きな意味がある。幅広い観点からバランスをとりながら、心を砕いて表明しており、中国や韓国にも
談話の意味は伝わると思うし、政府にはこれを基に改善の努力を進めてほしい」と述べました。
■民主 岡田代表
民主党の岡田代表は記者団に対し、「今回の談話は、今までの政治家、安倍晋三の歴史観とは明らかに
異なるものだ。安倍総理大臣が大きく考え方を変えたのか。変えたということであれば内外の議論や
指摘が影響を与えたということだろう。植民地支配、侵略、痛切な反省、心からのおわびといった
表現はいずれも引用という形で述べているが、日本のことを言っているのか、一般論として言って
いるのか、定かではない。安倍総理大臣がどう考えているのかが伝わってこない」と述べました。
■維新 柿沢幹事長
維新の党の柿沢幹事長は東京都内で記者団に対し、「バランスのとれた、『未来志向』だという
安倍総理大臣のことばにかなっている、評価できる内容だと思う。この談話が、安倍総理大臣の
心の中からにじみ出た本心であって、これから、談話にのっとって、国政の運営と日本のかじ取りを
していくことが、本当に行動になって現れてくるのかどうかが、何よりも大事だと思う」と述べました。
■共産 志位委員長
共産党の志位委員長は党本部で記者団に対し、「反省とおわびについて、過去の歴代政権が表明して
きたという事実に言及しただけで、みずからのことばとして、反省とおわびを一切述べていないので、
大変欺まん的な内容だ。『村山談話』が示した、過去の歴史に対する日本政府の基本的な認識や価値を、
事実上、投げ捨てるに等しいもので、国内外の厳しい批判は免れないと思う」と述べました。
■次世代 平沼党首
次世代の党の平沼党首は、「未来志向の内容は支持する。また、次の世代に謝罪を続ける宿命を
背負わせてはならないと発言したことは評価する。しかし、戦争の反省は重要だが、おわびは
もうやめるべきだ。おわびを繰り返しても、未来は切り開けない。現在、アジア・太平洋の平和を
乱す動きがあることへの批判も入れるべきだったと考える」というコメントを出しました。
■社民 吉田党首
社民党の吉田党首は党本部で記者団に対し、「『侵略』と『おわび』の表現は盛り込まれているが、
安倍総理大臣本人のことばとしては語られておらず、戦後50年の『村山談話』よりも大きく
後退していると言わざるをえない。一方で、いわゆる従軍慰安婦について、直接的な言及は無かったが、
女性の尊厳を傷つけたといった表現が入ったのはよかったと思う」と述べました。
■生活 小沢代表
生活の党と山本太郎となかまたちの小沢代表は盛岡市で記者団に対し、「今まで日本は何度も
謝罪してきたので、これ以上謝罪する必要はないと言わんばかりの文言だと思う。自分の本音を
隠して取り繕おうという表現で、ことばの端々に戦前の日本を肯定するたぐいの表現が見られる。
私には納得がいかない」と述べました。
■元気 松田代表
日本を元気にする会の松田代表は、「『先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせては
なりません』という言葉には共感した。しかし、そうであればこそ、安倍総理大臣は、もう1度、
自分の言葉でおわびを表明し、それを最後にするという気概をみせてもよかったのではないか。
全体としては、未来志向の言葉が多く、前向きに評価したいと思うが、重要なのは行動だ」
というコメントを出しました。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)