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★＜熊谷強盗殺人＞求刑通り無期懲役 地裁、無罪主張退ける
2015年8月6日(木)
２０１３年１２月、熊谷市の河川敷で知人男性を殺害したなどとして、
強盗殺人と銃刀法違反の罪に問われた、鴻巣市加美２丁目、ブラジル国籍の
日系３世、無職ナカウ・カズモリ被告（６４）の裁判員裁判の判決が６日、
さいたま地裁で言い渡された。多和田隆史裁判長は「強固な殺意に基づく犯行」
と求刑通り無期懲役を言い渡した。
判決で多和田裁判長は、防犯カメラの映像や推定死亡時刻などから、
ナカウ被告が男性を殺害したと認定。犯行の動機に触れ「被害者から
約３００万円の債務を負い、返済を強く迫られていた。返済を免れる
ために犯行に及ぶ動機があった」とした。
弁護側は「被害者と自宅付近で会ったが、すぐ別れた」などと無罪を
主張していた。判決は弁護側の主張を退け「被害者が運転する車に
同乗して犯行現場まで移動した」と結論付けた。
判決などによると、ナカウ被告は１３年１２月３０日、熊谷市佐谷田の
荒川左岸河川敷で、吉見町の金属加工業小柳好則さん＝当時（５９）＝
の首を数回突き刺すなどして殺害し、小柳さんからの借金の返済を免れた。
小柳さんは翌３１日午前９時４５分ごろ、血を流し倒れているところを発見された。
判決を受け弁護側は即日控訴した。弁護人は「最初に有罪ありきの判決。
こちらが提起した疑問に踏み込んで検証していただけなかった」とコメントした。
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