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★【ロゴ制作者が記者会見】五輪デザイン全体の「密室性」に疑問を覚える人は4割超
2015.08.05 11:15
7月24日に発表され、その後、ベルギーにある劇場のロゴとの類似性が指摘されていた、
2020年の東京五輪エンブレム。
これまでの批判と報道に対して、東京五輪組織委員会とエンブレムをデザインした
アートディレクターの佐野研二郎氏が、記者会見を行なった。
会見では、「正方形を9分割した制作過程のアウトライン」などを示しながらデザインの
着想が説明され、「ベルギーのロゴは見たことがない」「引き継ぎたかったのは、
亀倉雄策氏による1964年のロゴデザイン」といった考え方が語られた。
なお、ベルギー側からは組織委員会に書面が届いており、この会見もそれに対する
反論の意味があるようだ。
■五輪にまつわる「選考過程」の不透明さに疑問の声
東京五輪については、このエンブレムのみならずスタジアムやユニフォームなど、
さまざまな問題や批判が起きている。
しらべぇではアンケート調査をもとに、この背景を「五輪開催そのものが国民的な
支持を得られていないこと」と分析した。
支持率の低さに真摯に向き合うのであれば、より多くの人にプロセスを公開するなど、
透明性を高める努力が必要だ。
しかし、今回のデザインコンペは104作品の応募があったとされているが、
上位入賞作をふくめてその一切が公開されていない。
アンケートサイト「マインドソナー」によれば、4割を超える人が
「東京五輪にまつわるさまざまなデザインは、密室での選考が問題だ」と考えていることがわかる。
URLリンク(img.sirabee.com)
■選考過程が公開されている新国立競技場デザイン
国際コンペでザハ・ハディド氏のデザインが選ばれ、建設費の問題からデザインが
白紙となった新国立競技場は、入賞8作品と最終選考に残った3作品が公開されている。
URLリンク(img.sirabee.com)
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また、現在も内閣官房がYahoo!意識調査でアンケートを行ない、
国民の声を吸い上げる工夫が始まった。
これから、開会式の演出や音楽など、五輪開催にまつわるさまざまな情報が公開されていく。
より多くの賛同を集めるためには、決定したことだけを事後に発表するだけでなく、
このように人々を巻き込み、自分ごと化する姿勢が求められるだろう。
支持率の低さと情報公開を求める声を、組織委はしっかりと認識すべきだ。
(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
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