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★ついに金正恩に親書が渡った! 日朝「拉致問題」水面下の交渉はここまで進んでいる
2015年08月01日(土) 歳川 隆雄
■首相動静に書かれなかった極秘情報
やはり日朝両国の間で「何か」が蠢動している―。
5月以降、モンゴルを介在とした日朝間の水面下の動きは尋常ではない。
日本、北朝鮮、モンゴルのこの間の表と裏の動きをクロノロジー風にまとめてみよう。
端緒となったのは、筆者が主宰する情報誌『インサイドライン』(5月25日号)が
スクープした今井尚哉首相秘書官(政務担当)のモンゴル極秘訪問であった。
以下、時系列で紹介する。
5月14~16日:今井秘書官がソウル経由で首都ウランバートル入り。飯島勲内閣官房参与同行。
6月22~28日:モンゴル外務省のバヤルムンフ・アジア太平洋局長が北朝鮮を訪問。
6月23日:フレルバータル駐日モンゴル大使が外務省詰め記者団と懇談。
「(今井秘書官は)行っていないことになっています。察してください。
(日本人拉致問題について)今、発表できる段階ではありませんが、
いい結果をもたらすことを期待しています」と発言。
7月8~10日:モンゴルのガンホヤグ外務次官が大統領特使として訪朝、
エルベグドルジ大統領の金正恩第1書記への親書と贈り物を持参。
バヤルムンフ・アジア太平洋局長が同行。
7月13日:外務省の伊原純一アジア大洋州局長が午後だけで3回、首相官邸を訪問。
そのうちの1回は安倍晋三首相に報告のため面会しているが、翌日各紙朝刊の「首相動静」
に掲載されなかった。
7月15日:内閣国家安全保障局が、谷内正太郎局長が16~18日の中国訪問の帰途、
モンゴルを訪れると正式発表。
7月15日:ピョンヤンで北朝鮮の海外駐在大使会議が開催され、金正恩第1書記が出席。
7月16日:谷内国家安全保障局長が訪中、同日夜、北京市内の釣魚台国賓館で
楊潔篪国務委員(副首相級)と夕食を交え5時間半会談。
7月17日:谷内局長、国防部迎賓館で常万全国防相と会談。その後、中南海に李克強首相を表敬。
そして、谷内局長はモンゴルへと飛ぶ。
■サプライズはあると見るべき
7月18日:谷内局長、空路ウランバートル入り。
7月19日:エルベグドルジ大統領に次ぐ実力者のエンフトゥブシン国家安全保障会議事務局長と
昼食を交えて3時間会談。その後、ウランバートル郊外にある日本人慰霊碑で献花。
同日夜、サイハンビレグ首相を表敬。
7月20日:谷内局長、ウランバートルからのMIATモンゴル航空直行便で帰国。
7月21日:谷内局長、官邸で安倍首相に報告。斎木昭隆外務事務次官同席。
7月24日:武部勤元自民党幹事長が官邸で安倍首相と会談、首相特使として
29~30日にウランバートルで開催される「モンゴル民主化25周年記念式典」出席を要請される。
7月28日:武部元幹事長、首相親書を持参してモンゴルを訪問。日本・モンゴル
友好議連顧問の二階俊博自民党総務会長の息子(二階氏の政策秘書)が同行。
7月29日:武部元幹事長、式典に参加。
7月29日:エルベグドルジ大統領が共同通信などと会見、金正恩第1書記に送った親書で
日本人拉拉致問題の解決に向けた具体的な提案を行ったと言明。と同時に、
「拉致問題が解決する可能性も見えている」と発言。
7月30日:武部氏がエルベグドルジ大統領を表敬、親書を手渡す。同大統領との会談で
「北朝鮮問題の解決は日本の悲願だ」と述べ、拉致問題の進展に向けた協力を求めた。
その後、サイハンビレグ首相、エンフボルド国会議長と相次いで会談。
7月30日:安倍首相は参院安保法制特別委員会での答弁で北朝鮮への制裁強化に慎重な姿勢を示した。
さて、こうしたクロノロジーには記載できない事柄もある。例えば、拉致問題を含む北
朝鮮政策を所管する外務省アジア大洋州局の小野啓一北東アジア課長は、公表されて
いないが、5月から7月初旬にかけて少なくとも5回、中国の北京、大連、上海で北朝鮮側と
秘密接触を繰り返している事実がある。 >>2へ続く
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