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★フィリピン育ちの市職員 "後輩"の日本語学習支援 浜松
(2015/7/24 08:29)
フィリピンにルーツを持つ浜松市職員長井健太さん(21)=同市中区=が、
ボランティアでフィリピンから来日したばかりの10代の若者の日本語学習支援に
取り組んでいる。15歳からほぼ独学で日本語を習得し、今春、市職員となった。
長井さんは「自分と同じような境遇の若者が夢を描き、日本に貢献できるようになれば」
と、良き兄貴分として“後輩”の成長を見守る。
定住資格要件の緩和で日本在住のフィリピン出身女性らが母国から子どもを招く
「呼び寄せ」が全国的に増えている。しかし、義務教育年齢を過ぎて来日した若者が
日本語を学べる機会は乏しく、こうした若者の孤立が社会問題化しつつある。
解決に向けて市が本年度始めた日本語教室で、長井さんは指導補助を務める。
母国語で若者の良き相談相手にもなっている。教室運営を担当する浜松国際交流
協会の内山夕輝さんは「同じ境遇でも日本で活躍できることを示してくれる存在。
若者のやる気につながっている」と話す。
長井さんは浜松生まれ。2歳で母親の故郷フィリピンに渡り、15歳で兄、
妹と日本に戻った。同市西区の中学の3年に編入したが、授業が全く理解できず
「5年先も見通せない状況」だった。転機は就職希望だった長井さんに
「今、頑張れば将来につながる」と熱心に進学を勧めた担任の言葉だった。
県立湖西高や専門学校に進み、多くの日本人と話すことで日本語を習得。
外国にルーツを持つ市民に寄り添いたいと市職員になった。公園管理などに携わり、
敬語を使いこなして市民対応に当たる。「積極的な交流姿勢が出会いや周囲の
理解につながった。思いを伝えるため日本語は大切な手段」と経験を踏まえて
語学習得の大切さを伝えている。
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