【新聞に喝!】新国立白紙「日本らしさの欠落」とは 大阪大学副学長・星野俊也 [07/25]at NEWSPLUS
【新聞に喝!】新国立白紙「日本らしさの欠落」とは 大阪大学副学長・星野俊也 [07/25] - 暇つぶし2ch1:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/07/26 12:54:43.48
★【新聞に喝!】新国立白紙「日本らしさの欠落」とは
2015.7.26 08:00

■大阪大学副学長・星野俊也

総工費2520億円。話題の新国立競技場のデザイン・コンペで審査委員長を務めた建築家の
安藤忠雄氏でさえ、「えーっ」と思い、「本当?」と驚いたこの数字をきっかけに、
安倍晋三首相は2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場の建設計画の
「ゼロベース」での見直しを発表した。

主要紙の18日付社説は、「計画の白紙撤回を評価したい」(読売)、「祝福される聖地を目指せ」
(産経)と、遅きに失したとはいえ、曲がりなりにも一度決定された公共事業の軌道修正を好意的に
受け止めるものと、「強行政治の行き詰まりだ」(朝日)と、安保法制や原発問題にも絡め、
「民意を顧みず、説明責任を避け、根拠薄弱なまま将来にわたる国策の決定を強行する」
政府像を批判するものとほぼ二分されていた。

確かに新国立をめぐる迷走はいま始まったわけではない。急激に膨らんだ経費や収支見通しの
甘さをこの際見つめ直すなら、箱モノの議論ばかりでなく、主役となる競技者たちの育成や
スポーツ振興、国民の健康増進など無形の効果にも一層の目配りを期待したい。

もっとも、ここに至って、コンペで選ばれたザハ・ハディド氏のデザインの奇抜さに異を唱える
声やそれを選んだ安藤氏らの委員会を責める指摘もあるが、それは的外れだろう。筆者は、
今回の一連の騒動の根本にある問題の一つは、東京開催となった五輪のプランにおける
「日本らしさの欠落」だと考えている。これは何も日本人建築家のデザインや優美で幽玄な
日本をイメージした建物にすべしと言っているのではない。

例えば、「国家プロジェクト」としての新国立の要件は、神宮外苑で8万人収容規模、それに
「未来を示すデザイン性、技術的なチャレンジ、スポーツ・イベントの際の機能性、施設建設の
実現性などの観点」等だったらしい。日本ならではの感覚は特にスペックに入っていない。
となると、日本らしさは、多くの「アンビルト(実際に建築されない)」伝説を持つザハ氏の
挑戦的なデザインを日本の技術力で実現することで優位性を示すほかなくなってくる。

高度な匠(たくみ)の技術力は日本の宝であり、日本の豊かな歴史や伝統や文化の一部である。
「お・も・て・な・し」の心もだ。他方で、日本には、グローバルなのだからと、「日本らしさ」
を二の次にしてしまう傾向がある。世界のどこでもない、この日本で開催される五輪・パラリンピックに、
アスリートと観客を、一生忘れることのできない日本ならではのハードとソフトで迎え、
それがいつの間にか世界で尊ばれる、そんな日本のグローバル化を目指せないものだろうか。

【プロフィル】星野俊也

ほしの・としや 昭和34年群馬県出身。東京大大学院修了、国際公共政策博士。
元国連日本政府代表部公使参事官。

URLリンク(www.sankei.com)


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