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★日本の大規模ODA、モザンビークの農民らが中止訴え
アフリカのモザンビークで日本政府が進めているODA=政府開発援助の大規模開発
プロジェクトについて現地の農民たちが来日し、中止を訴えました。
いったい、何が起きているのでしょうか。
アフリカからやってきた、エステバンさん(48)。エステバンさんが
1万キロ離れたモザンビークから、はるばるやってきたのにはわけがあります。
「プロサバンナ計画が、モザンビークの農民を脅かしていることを訴えたいのです」(コスタ・エステバンさん)
2009年から日本政府が進めている大規模農業開発プロジェクト「プロサバンナ計画」。
日本の耕地面積の3倍にも及ぶ地域一帯を、大豆やゴマなどを生産する一大穀倉地帯に
変えようという壮大なプロジェクトです。
エステバンさんは、プロサバンナ計画対象地域で暮らす農民です。
計画は、こうした小規模農家に対し技術支援をすることで生産性を向上させ、
将来的には大豆やゴマといった日本の食卓に欠かせない商品作物を大量生産し、
日本に輸出することを目指しています。
農家にとっていい話のように聞こえますが、2年前取材したときには・・・
「(プロサバンナ計画は)あんまりいい話じゃないと感じています。家族も心配しています。
自分たちの土地を失うかもしれないと心配しています」(コスタ・エステバンさん〔2013年取材〕)
耕作地に適した土地が広がるモザンビークは、「開発すれば広大な農地として活用できる」
と世界中から注目されています。ただ、土地に関する権利が法律上、明確に定められていない
ことから、ノルウェーなど外国の企業が農民の土地を強引に奪って大規模農場に変えて
しまうという事例が頻発しているというのです。
「プロサバンナ計画でも同じことが起きるのではないか」。農民は不安を感じていました。
あれから2年、計画は着々と進み、4月にはプロジェクト開始の最終段階にあたる「公聴会」
が開かれていました。農民の意見を幅広く聞き、計画の妥当性を議論するはずの公聴会。
しかし、農民からは疑問や不安の声が相次ぎました。
「私たちは怖いんです。何もプロサバンナに反対なわけではないんです。
しっかり話し合いたいのですが、そのチャンスすら与えられないのです」(農民)
「我々はもう知っているんだ!プロサバンナ計画は全く役に立たないことを!」(農民)
現地の人々の疑問や不安が解消されないまま進む計画。今回、モザンビーク最大の農民組織の
代表として、NGOの招きで来日したエステバンさんは、計画の事業主体であるJICA
=国際協力機構を訪れ開発の中止を訴えました。
予定を大幅に超え、2時間近く意見交換が行われましたが・・・
「全然、相手にしてくれませんでした」(コスタ・エステバンさん)
JICAの担当者に聞きました。
「(Q.プロサバンナ計画で土地収奪は起きない?)今も起きてないし、これからも起きない
と思います。モザンビーク政府と我々が、土地収奪が起きないようにちゃんとウォッチしていく。
不安を払拭すべく、詳しく説明したい」(JICA・北中真人農村開発部長)
かみ合わない両者の主張。政府は、どう対応すべきなのでしょうか。
「農民の声を聞くことがいちばん最初にあるべきで、そこが欠けている。
農民自身が『これは自分の事業だ』と思えないのであれば駄目なんですよ、説明責任として」
(恵泉女学園大学・高橋清貴教授)
「ぜひみなさん、モザンビークで何が起きているのか見てください。農民は土地を失ったら
生きていけないのです。だから私は闘うんです」(コスタ・エステバンさん)
私たちの税金によって進められるODA計画。日本政府の丁寧な説明が求められています。(21日19:58)
URLリンク(news.tbs.co.jp)
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