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★新国立だけじゃない 安藤忠雄氏は過去にも「工費爆騰」の前歴
2015年7月16日
莫大に膨らんだ工事費用に怒りが噴出している新国立競技場。“元凶”と
いわれているのが、デザインを決めた建築家の安藤忠雄氏(73)だ。
その安藤氏には工費高騰の“前科”があった。18年に完成予定の
JR熊本駅駅舎の建て替えである。
熊本駅の駅舎は11年春の九州新幹線開業に合わせ、建て替えが決定。
事業主体の熊本県は07年、5億6000万円の費用を想定していた。
ところが、県が改めて安藤氏のデザインを基に費用を算出し直したところ、
約6倍の30億円になったのだ。あまりの予算オーバーに熊本県議会などで
大問題に。その後は調整を進め、最終的に費用を24億円まで圧縮した
というが、それでも当初の試算より5倍近い額だ。
どうやら、安藤氏は予算に合わせて設計するという感覚が乏しいようだ。
熊本駅を例にとれば、今後、新国立の予算も5000億~6000億円に
膨らんでもおかしくはない。
「安藤氏は『何でこんなに増えてるのか、分からへんねん』と話している
そうですが、専門家ならあり得ないことです。デザインを決める時、
費用の面も考えるのは当然のこと。安藤氏ほどの重鎮になると、
周囲に間違いを指摘する人がいないのも問題です。建築家の9割くらいの
人が『バカなことをやっている』と思っているが、なかなか声を上げないんです」
(建築ジャーナリスト)
かつて、安藤氏に対して「仕事がないから石原(慎太郎)の周りをウロウロしている」
と断じた人物がいた。07年に亡くなった世界的な建築家・黒川紀章氏だ。
安藤氏が設計した表参道ヒルズについても「誰も人が来ないでしょう」と批判していた。
こうした手厳しい師匠もいなくなり、“裸の王様”となってしまったのが安藤氏なのかもしれない。
16日、会見を開く予定だが、何を語るのか。
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