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★【世界遺産交渉の舞台裏】外相会談合意無視した韓国、密室で飛び交う怒号 交渉責任者「韓国の悪意に充ちた行為確信した」
2015.7.11 01:30
日本政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦した「明治日本の産業革命遺産」の
登録審査をめぐり、韓国側が外相会談での合意を無視し、審査で「強制労働」を声明に
盛り込もうとしたことに対し、日本が合意破棄を迫って韓国発言を合意通りに修正させて
いたことが10日、分かった。複数の政府筋が明らかにした。怒号も飛び交う激しい
交渉の末、世界文化遺産の登録は実現したが、韓国側が仕掛けようとした不実な宣伝戦は
日韓両国間に大きなしこりを残した。交渉の内幕を追う。
「自らのミスは自分で収束してこい」
6月30日、首相官邸。首相の安倍晋三は交渉責任者である外務省外務審議官の杉山晋輔に
こう指示を出した。韓国が、杉山が調整し遺産登録への協力で合意した6月21日の
外相会談から態度を豹変(ひょうへん)させたからだ。
韓国は、一部施設で働いていた朝鮮半島出身者に関する「forced labor(強制労働)」
との文言を、2カ所で明記した世界遺産委員会での韓国声明案を伝達してきていた。
寝耳に水の外務省は、すぐに官邸に報告した。官邸首脳陣は「韓国に嘘をつかれた」と激怒した。
日韓両政府は、外相会談や事務レベルなど同月21、22両日の協議で、委員会での声明を
「forced to work(働かされた)」とすることで合意していた。しかもこの文言は、
交渉の最終段階で韓国外相の尹炳世(ユン・ビョンセ)自らが直したものだった。
首相指示を受け、協議日程の確定もそこそこにソウル入りした杉山は7月1日午前、
韓国外務省に乗り込んだ。まず会談したのは外務次官補の金●均(キム・ホンギュン、
●は火へんに共)だった。
「合意に至らなければ、日韓関係の根幹を揺るがす大問題になりかねない。
日本では確実に取り返しのつかない反韓感情が生まれる。慰安婦問題も首脳会談も
到底議論できない状況に陥るだろう」
こう切り出した杉山は、外相会談の合意内容を確認。戦時中の徴用が国際法上、
違反していないことを改めて説明し「強制労働」が含まれた案の修正を迫った。
金「要求を受け入れなければ合意を破棄するのか」
杉山「その通りだ」
金「今後の対応については予断できない」
韓国側は、杉山の姿勢を脅迫に近いと非難しつつ、言葉を濁した。杉山はこう述べて席を立った。
「日本の最高指導者たちが怒りを覚えている。この現実を甘く見ないでほしい」
◇
杉山は1日午後、再びソウルの韓国外務省を訪れ、今度は外務第2次官の趙兌烈
(チョ・テヨル)と会談した。時間は1時間を超えた。
趙は、世界遺産委員会での発言案文における要素を作成する過程で『forced to
work(働かされた)』を便宜上、『forced labor(強制労働)』と短く
しただけだと釈明し、「日本側の案文通りに戻すつもりだ」と説明した。
しかし、韓国の声明は日韓ですり合わせる必要がないとも述べて日本を牽制(けんせい)した。
だが、こうした取り繕うような韓国の主張に、杉山は納得しなかった。
韓国は一連の交渉で、日本側の声明案が確定しなければ韓国側の調整ができないとして、
日本声明案の先行合意を要求してきた。日本は、韓国の「日本案文の大筋から外れず、
困らせるような発言はしない」との約束を受け、韓国声明案を外相会談後に受け取る形にしていたからだ。
韓国に声明案の修正を求める杉山と、趙の議論は過熱していった。
杉山「衝突コースに突っ込むことは避けたい」
趙「大統領に『最高首脳ら日本側の不信感が強い』と説明しろと言うのか」
杉山「違う!」
部屋に怒号が響く中、緊張感はさらに高まった。
杉山「『forced to work』とした外相会談の合意を一方的に変えてきたのは韓国だ」
趙「日本の判断がそうであれば、それぞれの判断で行動すればいい」
杉山「韓国が『forced labor』を利用し悪意に満ちたことを行おうとしていると確信した」
趙「尹炳世(ユン・ビョンセ)外相には報告する」
>>2へ続く
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