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★世界遺産入りで外交大敗の愚…専門家は「韓国に賠償要求ネタ与えただけ」
2015年7月7日 6時0分 東スポWeb
ドイツ・ボンで開催中の国連教育科学文化機関（ユネスコ）世界遺産委員会は５日、
福岡など８県の２３施設からなる「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」
の世界文化遺産登録を全会一致で決めた。韓国との調整が難航し、日本は朝鮮半島出身者の
労働に強制性があったことを認めることで韓国と合意し、審議最終日にもつれ込んだ決定
となった。しかし専門家は「韓国の賠償要求のネタが増えただけだ」と警鐘を鳴らす。
韓国側は一部施設で朝鮮半島出身者が強制労働させられたと主張、ボンでも審査の場で
日本による徴用工動員の強制性を指摘しようとしたため、表現の見直しを求める日本との
対立が再燃。審査が１日先送りされた末、日本側が戦時中の徴用政策を認め決着した。
佐藤地（くに）ユネスコ政府代表部大使は審査の席上、「自らの意思に反して連れてこられ、
厳しい環境で働かされた多くの朝鮮半島出身者らがいた。大戦中に政府として徴用政策を実施した」
と認め、犠牲を記憶にとどめるための施設の設立などを検討する考えを表明した。
こうももめては「あの外相会談はなんだったのか。日本はしてやられた」という声が聞こえて
きそうだ。６月２１日の日韓外相会談で、産業革命遺産と、韓国の「百済の歴史地区」の両方の
登録に向けて協力することで双方が一致した。実際、４日の審査で日本の全面支持を得た
百済の登録が決定。日本の支持は、韓国の明治産業革命登録への支持とバーターであったのは明白だ。
「韓国呪術と反日」などの著作がある文筆人の但馬オサム氏はこう語る。
「まったくの外交的敗北です。これで日本が炭坑で朝鮮人を『強制労働』させていたことを
自ら内外に示したことになります。慰安婦問題と同じ轍を踏んでしまった。百済が先に登録を
成功させたことで、韓国は手のひら返しをして、日本の登録申請に『朝鮮人の強制徴用』の
文言が入っていないと難癖をつけてきたのです。戦前の朝鮮人炭鉱労働者は雇用であって、
強制労働などではありません」
そもそも今回の登録対象時期は「１８５０年代から（日韓併合の）１９１０年まで」であり、
朝鮮に戦時徴用令が出されたのは１９４４年のことだ。但馬氏は続ける。
「それでもなお、日本側は韓国側の言い分にギリギリ譲歩して『朝鮮人労働者もいた』と記述
する文言を入れたのですが、土壇場で約束をほごにされた格好になりました。こと韓国を相手
にした場合、紳士協定や暗黙の了解、あうんの呼吸というものは通用しません。あの悪名高き
河野談話も、談話で慰安婦連行の“強制性”を認めてくれれば、今後このことで補償その他を
要求しないという韓国側の“甘言”に乗って出されたものでした。日本政府や外務省は、
いい加減、韓国のやり方を学習すべきです」
日本が世界遺産登録を確実にしたかったあまり、“強制性”に触れたことは、今後に重くのしかかりそうだ。
「韓国の最終目的が明治産業革命の世界遺産入り阻止であろうはずがありません。
昨夏の朝日新聞による吉田証言誤報謝罪会見以来、神通力の薄れつつある慰安婦問題に
代わる新たな“反日カード”として利用されることでしょう」（但馬氏）
どう利用すると想定されるのか。
「慰安婦を『性奴隷』と言い換えた同じやり方で軍艦島を『監獄島』『奴隷島』などと呼んで、“
日帝の非道”と世界中に喧伝して回るだろうことも覚悟しておくべきです。韓国には恨みの象徴と
して碑を残す文化があります。いずれ、碑を建てろ、教科書に記載しろとなる。そこには日本語、
韓国語そして英語で『日帝の強制連行によって多くの朝鮮人労働者の命が奪われた』と記される
でしょう。行きつくところの賠償要求です」
結局、今度の世界遺産登録騒動は、日本を“恫喝”するための新しいネタ（材料）を韓国に与えてしまったようだ。
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