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★南シナ海問題の仲裁裁判 中国抜きの手続きを判断へ
2015.7.7 00:26
【シンガポール=吉村英輝】中国による南シナ海の領有権主張が国際法に違反するとして、
フィリピンが仲裁手続きを求めている裁判の予備審理が7~13日、オランダ・ハーグの
常設仲裁裁判所で開かれる。同裁判所がこの問題で自らの管轄権を認定し、
審理に応じようとしない中国抜きで口頭弁論などを進める判断をするかどうかが焦点だ。
フィリピン大統領府のバルテ報道官補は4日、同裁判所が管轄権を認定しなければ
「フィリピンは(口頭弁論にも)進めない」と指摘。一方、自らの主張の法的根拠は盤石とし、
「裁判所も私たちの立場に理解を示すだろう」と述べた。
今回の審理で比政府はオチョア官房長官や法相、外相、国防相などの関係閣僚に加え、
最高裁判事や有力議員を現地に派遣し、「国としての姿勢と努力を示す」(バルテ氏)と
意気込んでいる。比側は国際法に通じた米法律事務所の有力弁護士も雇った。
フィリピンは国連海洋法条約に基づき、中国が南シナ海の9割の領有権を主張する
根拠としている「九段線」の無効などを求め、2013年1月に仲裁手続きを請求し、
昨年3月には陳述書を提出した。
対する中国は、同裁判所には南シナ海問題での管轄権がないと主張し、陳述書の提出要請
にも応じていない。中国は、領有権紛争は2国間交渉で解決するとの姿勢を堅持する一方、
人工島建設を急ピッチで進め、同海域の実効支配を着実に強化している。
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