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★タイ、中国潜水艦購入へ 対米関係さらに悪化も
2015.7.3 10:10
【クアラルンプール=吉村英輝】タイ軍事政権のプラウィット副首相兼国防相は
2日、海軍が潜水艦を中国から調達することを承認したと明らかにした。
今後、暫定政権の閣議で了承手続きを取る。調達するのは3隻で総額は
360億バーツ(約1300億円)で、価格や性能などを「各国と比較し、
中国が最もよかった」としている。ロイター通信が伝えた。
現在、タイ海軍は潜水艦を保有していない。タイ軍は1990年代に韓国や
ドイツなど数カ国からの潜水艦購入を模索してきた。南シナ海で海洋安全
保障の重要度が高まるなか、遅れている海軍の近代化を進める狙いがうかがえる。
昨年5月のクーデターを受けて、民主化を求める米国はタイへの軍事支援を
凍結するなど関係が悪化。一方、タイ軍政は中国の要人と交流を重ねるなど、
関係強化を進めている。タイは近隣国との間で領海をめぐる深刻な紛争を
抱えておらず、中国からの潜水艦調達が実現すれば、米国との関係が
さらに悪化することも予想される。
タイの2016年の国防費は、潜水艦調達などにより、
7%増の2070億バーツになるという。
購入を予定している潜水艦は、浮上せずに3週間航行し続ける能力がある。
建造には5、6年かかるという。
URLリンク(www.sankei.com)