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★54年ぶり 米とキューバが正式に国交回復
7月2日 3時45分
アメリカのオバマ大統領は、1961年以来、国交を断絶していたキューバと今月20日、
54年ぶりに正式に国交を回復し、双方の大使館が再開することを発表したうえで、
議会に対し、キューバに科している経済制裁の解除に向けて速やかに対応するよう訴えました。
オバマ大統領は1日、ホワイトハウスで声明を発表し、「アメリカはキューバと正式に国交を回復し、
大使館を再開させることで合意した。キューバ国民にとって歴史的な一歩だ」と述べました。
オバマ大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長は、書簡を通じて今月20日に
国交を回復し、双方の首都のワシントンとハバナで、大使館を再開させることを確認しました。
また、オバマ大統領はこの夏、ケリー国務長官をアメリカの国務長官として、70年ぶりに
キューバに派遣することも明らかにしました。さらに、オバマ大統領は「今回の合意で、
キューバ国民への関与を大幅に強めることができる」と述べ、国交の回復がキューバ国内の
民主化や人権問題の改善につながると強調したうえで、人の往来や経済関係を活発化させる
ためには、現在、アメリカがキューバに科している経済制裁の解除が必要だとして、議会に対し、
速やかに解除に向けた議論を進めるよう訴えました。
アメリカとキューバは、1961年以来、半世紀以上にわたって、断絶していた国交を正式に
回復することになり、歴史的な節目を迎えますが、今後、野党・共和党が多数を占める
アメリカ議会で、経済制裁の解除を巡ってどのような議論が行われるのかが焦点となります。
■キューバ外務省が声明
キューバ外務省は1日、公式のホームページを通じて声明を発表しました。声明は、カストロ
国家評議会議長がアメリカのオバマ大統領に書簡を送り、今月20日以降、キューバとアメリカ
の双方の首都に両国の大使館を開設して、国交を回復する方針を伝えたとしています。
■キューバの国営放送が速報
アメリカのオバマ大統領がキューバとの国交回復の方針を発表したのに先立ち、
キューバの国営放送は通常の番組を中断して、アメリカとの国交回復のニュースを速報で伝えました。
このなかで、ニュースキャスターが「オバマ大統領がカストロ国家評議会議長に宛てた書簡のなかで、
今月20日、双方が国交を回復し、それぞれの首都に常駐の代表部を開設することを確認した」
とするキューバ政府の声明を読み上げ、今月下旬にもキューバとアメリカが国交を回復し、
双方の首都に大使館を開設することを論評抜きで伝えました。
■ハバナでは歓迎の声
アメリカ政府とキューバ政府が国交を回復し、双方の大使館を再開させると発表したことを受けて、
キューバの首都ハバナでは歓迎の声が広がっています。このうち、これまで大使館に代わって
アメリカへの渡航ビザの発給などを行ってきたアメリカ利益代表部の前では、列を作っていた市民から、
「50年以上にわたってこんな状態が続いてきたが、今後はアメリカにいる家族と容易に会えるように
なることを期待している」とか、「こんなにうれしいことはない。今後はビザの手続きが楽になればいい」
といった期待の声が聞かれました。 >>2へ続く
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