【経済】上海株式市場の下落より人民元の国際化を取った中国 [07/01]at NEWSPLUS
【経済】上海株式市場の下落より人民元の国際化を取った中国 [07/01] - 暇つぶし2ch1:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/07/01 14:50:37.41
★上海株式市場の下落より人民元の国際化を取った中国
宿輪純一 [経済学博士・エコノミスト] 【第14回】 2015年7月1日

サムライ債、ショーグン債、カンガルー債、パンダ債、点心債、キムチ債…。
これらの債券はすべて実在のものです。債券市場では、外国の発行体
(外国政府、国際機関、民間企業等)が発行する債券(外債)のことを、
発行地に関連の深い特別な名称で呼ぶ慣行があります。
サムライ債は聞いたことのある方も多いと思います。これは、日本において
発行する円建外債のことです。ショーグン債とは日本において発行する外貨
(非日本円)外債、カンガルー債はオーストラリアにおいて発行する豪ドル
建債券、パンダ債は中国本土において発行する人民元建債券、点心債は香港
において発行する人民元建債券、キムチ債は韓国において発行する外貨
(非ウォン)建債券のことです。他にもアリラン債 、ブルドッグ債、
ヤンキー債などたくさんあります。

■フジヤマ債の発行は人民元国際化策のひとつ
最近、「フジヤマ債」という名称の社債が発行されました。日本の象徴の
富士山にちなんだ名称で、三菱東京UFJ銀行が国内で初めて発行した人民元
建ての債券です。今後、他行も続く予定です。あくまでも愛称なのですが、
中国が起源で日本の国民食にちなんだ「ラーメン債」、「サクラ債」や
「テンプラ債」なども候補として挙がっていました。
人民元建債の日本における発行は2011年12月の日中首脳会談で合意して
いましたが発行は遅れていました。13年に発行を始めたシンガポールの
人民元建債は「獅城債」(そもそも国名に「ライオンの都市」の意味があり、
獅城はシンガポールの別称)、14年に始めた独仏の人民元建債はそれぞれ
「ライン債」(ライン川から)、「凱旋債」(凱旋門から)と呼ばれています。
今回のフジヤマ債では、発行元の銀行が中国で貸し出す人民元を海外(日本)
で調達し、中国国内に送金することになりますから、まさに人民元の国際化の
一環と認識されます。このように中国は人民元の国際化を着々と進めているのです。

今年10月9日から11日、ペルー(リマ)で世界銀行総会と一緒に開催される
IMF総会は、中国が、IMFの通貨であるSDR(特別引出権)の構成通貨の一つに
人民元の採用を求めていることから注目を集めています。SDRの構成通貨は、
米ドル・英ポンド・ユーロ・日本円なのですが、ここに採用されるということが
「主要な国際通貨」と認められることだからです。このことは中国の30年計画
である人民元の基軸通貨化へ重要なステップと認識されています。
2015年が構成通貨の5年ごとの見直しの年に当たっており、これを逃すとまた
5年間待たなくてはなりません。前回の2010年のときは、米国が拒否権を行使
して阻止しました。SDRに選抜されるときの条件はまとめると2つあります。
1つが規模(量)であり、中国人民元の場合、これは問題にはなりにくいと思います。
2つめが「国際通貨」であると認められることです。そのため、中国は急速に
人民元の国際化を念頭においた改革を進めています。

■上海株式市場の活況より人民元の国際化を優先する中国政府
さらにいうと、中国政府は人民元の国際化に必須の金融市場の自由化も進めています。
たとえば金利の自由化です。中国の金融市場も、昔の日本の金融市場に似て規制が
あります。貸出総量に対する規制もそうですが、金利の規制もあります。従来の規制
では、中国の預金と貸出の金利差は約3%とされていますが、金利を自由化すると
これが縮小することになります。つまり、金融における自由化によって銀行の収益が
落ちることにつながる。これは、実は上海の株式市場にとってはマイナスの要素です。
上海株式市場は、この1年間で2.5倍になるなど世界でも最も上昇しました。
この上海株式市場の特徴は取引において個人取引の割合が 7~8割と多い他、
株価総額の約6~7割が、社数にして14、比率にしてわずか約1%の銀行が
上場企業全体の純利益の約6割を占める。いびつな収益構造となっています。 >>2へ続く

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