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★「徴兵制もできる」民主幹部ら強引論法、世論に不安広げる戦術
2015.6.25 14:00
岡田克也代表ら民主党幹部が「徴兵制復活」を連呼している。安全保障関連法案に
反対する根拠と位置付けているようだが、法案と徴兵制は直接結びつかず、
政府も一貫して否定している。安倍晋三政権の“危険性”を強調したいがための
イメージ戦略とみられるが、党内からも岡田氏らの極論を懸念する声が出ている。
(山本雄史)
民主党はこれまでも、ことあるごとに徴兵制復活論に触れてきた。最近急に浮上
した契機は17日の党首討論。岡田氏は集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈
を変更したことを批判し、「将来、徴兵制が敷かれるのではという議論がある」
と訴えた。首相が「徴兵制は憲法が禁じる苦役だ」と憲法違反であることを主張し、
その非現実性を説いても、岡田氏は「将来の首相が徴兵制は憲法に合致している
と閣議決定したらどうなるのか」と追及した。現職の首相に「将来の首相の判断
」を尋ねる強引な論法だが、この日以降、党幹部は一斉に発信を始めた。
細野豪志政調会長は21日のブログで、人口減少と自衛隊の活動範囲の拡大を
踏まえて「私の孫の世代10人に1人が自衛官になる」との自説を披露。
「真剣に警戒する必要がありそうだ」と危機感をあおった。枝野幸男幹事長は
24日の記者会見で「(集団的自衛権の行使容認が)解釈変更でできるなら
徴兵制もできる」と述べ、将来徴兵制の必要論が「絶対に出ない根拠は薄弱だ」
と付け加えた。
火のないところに煙を立てるような発言は、時に扇情的でもある。細野氏は
ブログに自身の娘を登場させ、徴兵制の可能性が「彼女たちにとっては現実」
と指摘。19日の衆院平和安全法制特別委員会では寺田学氏が「妻の一番の
心配」として、1歳の長男が「将来徴兵制にとられるのではないかと怖い」
と紹介した。
安保関連法案の廃案に向け、世論に「徴兵制復活」の不安を広げることを
有効な戦術ととらえているのか。ただ、党幹部の1人は「あまり極端なことを
言っていると自衛隊員の士気にも関わる」と、冷静な論戦が必要との認識を示した。
URLリンク(www.sankei.com)
徴兵制に関する発言
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