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★【日本洗脳 工作の真実 WGIPの全貌に迫る】目的は東京裁判の正当化 反日団体を支援し内的自己崩壊を狙う
2015.06.20
「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」(WGIP)の目的は、
東京裁判が「倫理的に正当」であり、侵略戦争という「戦争犯罪」の責任が日本国民に
あると流布することで、贖罪(しょくざい)意識を植え付けることにあった。
その目的を達成するために、WGIPは東京裁判の「開廷前」「開廷中」
「判決まで」の三段階に分けて実行された。
WGIPはまず、中国・南京と、フィリピン・マニラにおける日本軍の残虐行為を
強調する『太平洋戦争史』を、学校の教材としての使用を強要することから始まった。
今日への影響という点で注目されるのは、GHQ(連合国軍総司令部)は日本進駐前に
「友好的な日本人」というリストを作成し、占領政策に協力を求める共産主義者らを
あらかじめ調査していたことである。進駐開始と同時に、歴史研究の学術団体と頻繁に
協議して、ラジオ番組『日本人民の歴史』(未放送)を共同でつくり、教育者組織の
設立にも関わった。
民間情報教育局(CIE)の指導の下、学術団体が協力して、「太平洋戦争史観」と
「マルクス主義史観」(コミンテルン=国際共産主義運動組織=史観)が癒着した戦後
の歴史教育の土台が築かれた。今日の日本政府に対する日米の歴史学会の声明を見ると、
70年前の占領初期の蜜月時代に逆戻りした感がある。
占領軍がいなくなった後、占領政策を継承し、拡大再生産させるために、反日学者・教育者や
団体を支援し、WGIPが目指した「内的自己崩壊」の土台を構築した後に、占領を解除したのである。
70年前に「言論の自由」を抑圧した占領軍によって育てられ、支援、奨励されてきた
団体・組織が、「言論の自由」「学問の自由」への侵害を告発する声明を出すというのは、
何という歴史の皮肉であろうか。
WGIPの陣頭指揮を執った、CIEのブラッドフォード・スミス氏が1942年に
発表した論文『日本-美と獣』(=神様がわが子の首を打ち落とす古事記が南京虐殺の
起源と捉えた)が、次の一文でしめくくられていることは、極めて示唆的である。
「今は世を忍んでいる自由主義的な指導者たちに、過去の原始的な怪獣が決して再び台頭
しないよう建設する機会を保障するため、私たちは何ができるのであろうか」(東中野修道訳)
このWGIPの原点ともいうべきスミス氏の論文が、コミンテルンの外郭団体の月刊誌に
掲載されていることは、WGIPが「反日親中」の日本人のルーツであることを示唆している。
今日の慰安婦問題のルーツも同根である。
戦後日本の著名な文芸評論家である江藤淳氏の先行研究は、資料公開の時代的制約から、
CIE文書のみに注目した。対日心理・文化戦略を起点とする、一連の政策形成過程の
全体像を把握できなかったところに限界があった。WGIPの思想と政策の形成過程と
今日への影響の全体像を解明して、本連載を肉付けした新著を近く世に問うつもりである。
=おわり
■高橋史朗(たかはし・しろう) 明星大学教授。1950年、兵庫県生まれ。
早稲田大学大学院修了後、スタンフォード大学フーバー研究所客員研究員。
臨時教育審議会(政府委嘱)専門委員、埼玉県教育委員長など歴任。男女共同参画会議議員。
主な著書に『検証・戦後教育』(広池学園出版部)、『日本が二度と立ち上がれないように
アメリカが占領期に行ったこと』(致知出版社)など多数。
URLリンク(www.zakzak.co.jp)