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★【世界遺産問題】韓国、登録阻止へ外交攻勢 議長国の独と外相会談 委員各国に議員団「歴史知らしめる」
2015.6.12 19:47
【ベルリン＝宮下日出男、ソウル＝藤本欣也】「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録に
反対する韓国の尹炳世（ユン・ビョンセ）外相は１２日、ベルリンを訪問し、ドイツのシュタイン
マイヤー外相と会談。ドイツは世界遺産委員会の議長国で、７月初めに委員会が登録の可否を
決めるのを前に働きかけたとみられる。韓国は超党派の国会議員団による委員国への訪問など、
外交攻勢を強めている。
尹外相は世界遺産委員会の副議長国の一つであるクロアチアも訪れ、１３日に外相会談を行う。
韓国外相のクロアチア訪問は１９９２年の国交正常化以降初めて。尹外相は一連の外相会談で
日本との間で行っている当局間協議の状況を説明し、登録反対を働きかけるとみられる。
韓国はまた、国会の外交統一委員会も超党派による議員団を構成し、ペルー、コロンビア、
カザフスタンといった世界遺産委員国を訪れて登録に反対する韓国の立場をアピール。
羅卿●（ナ・ギョンウォン）委員長（与党セヌリ党）は「国際社会に歴史的事実を
明確に知らしめる」と主張している
朴政権は対日政策で、歴史・領土問題と経済・安全保障問題を切り離して対応する
「２トラック戦略」を掲げる。日韓の関係改善を強く求める米国などに配慮した措置だが、
歴史問題が絡む世界文化遺産登録に関しては厳しく対応する方針だ。
韓国側としては日本から妥協を引き出せないまま、世界遺産委員会まで混乱が拡大する
事態は避けたいのが本音とみられる。
世界遺産委員会は２８日にドイツ・ボンで開幕、７月３～５日に登録の可否を審議する。
ドイツは日本に「強制徴用を伝える記念碑」の設置などを提案したとされるが日韓双方との
友好を重視する立場から「本当は間に立たされたくない」（外交筋）と苦慮しているもようだ。
韓国は一部の登録対象施設で強制徴用された朝鮮半島出身者が働かされたと歴史問題を絡め、
登録への反対を主張。日本は１８５３～１９１０年を対象時期とし、批判はあたらないとしている。
●＝王へんに援の旧字体のつくり
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