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★【主張】村山・河野対談 国会招致で疑問をただせ
2015.6.11 05:02
互いの「業績」を持ち上げ合ったが、大きな禍根を残した点には、ほおかむりしたままだ。
日本記者クラブで行われた村山富市元首相と河野洋平元衆院議長による対談である。
村山氏は、戦後50年の平成7年に日本の過去を断罪する首相談話を出した。
河野氏は、根拠なく慰安婦募集の強制性を認めた5年の官房長官談話の当事者だ。
両談話はその後の日本の近隣外交を縛り、国家としての名誉も傷つけてきた。
当人たちに国益を損なったとの意識は見いだせないが、談話見直しなどに異論があるなら
国会で語ったらよかろう。談話の発表過程での数多くの疑問にも、明確に答えるべきだ。
村山談話について、当時副総理だった河野氏は、「村山氏のリーダーシップでつくられた、
バランスのとれた立派な談話だ」と語った。村山談話は自社さ政権時代の7年8月15日の
閣議に唐突に提出され、過去の「侵略」や「植民地支配」を一方的に謝罪した。
手順、内容ともに大きな問題をはらんでいる。国の名誉を守る首相の立場を忘れ、
社会党党首として「私」を優先させた。
村山氏は河野談話について「日韓和解の起点をつくった歴史的な文書」と位置付けた。
しかし、その後の政府の検証では、謝罪を優先させ、根拠なく作成された虚構性が明確になった。
慰安婦問題が蒸し返され、韓国側からの謝罪要求が繰り返される大きな要因にもなっている。
発表時の記者会見は、調査結果を越えて「強制連行」を認めたものだったが、
それに関する河野氏の釈明はないままだ。
慰安婦が「日本軍の性奴隷」として国際的に広まった誤解を払拭する上でも、
河野氏の国会招致や談話の見直しは欠かせない。
自民党は今も当時も政権与党にあることの責任を自覚し、党総裁経験者であっても、
けじめをつけるべきだ。村山談話の検証も当然、必要である。
過去の談話の検証について、村山氏は「なぜ蒸し返すのか」と語り、河野氏は
「日韓関係はここ数年で残念な状況になった」と指摘した。安倍晋三政権への牽制
(けんせい)の意図を込めたのだろう。
だが、事実を軽視して談話を出し、謝罪を重ねても、問題の解決にはつながらなかった
ことから、目をそむけてはなるまい。
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