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【正論】自民推薦の参考人は法案反対運動をし、的外れな政権批判もする人物~安保法案は日本存立の切り札 京都大学名誉教授・中西輝政 - 暇つぶし2ch1:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/06/10 16:43:13.53
★【正論】安保法案は日本存立の切り札だ 京都大学名誉教授・中西輝政
2015.6.10 05:02

現在、国会で審議中のいわゆる安全保障関連法案の一日も早い成立が望まれる。
これは間違いなく日本にとって、またアジアと世界の平和にとって、
きわめて重要な意義を持つものだからである。

≪「護憲派」の的外れな批判≫

周知の通り、同法案は5月26日に衆院特別委員会で審議入りし、目下、序盤戦とも
言える段階で与野党の論戦は早くも熱を帯び始めている。例によってと言うべきか、
「この法案が通れば日本が戦争に巻き込まれる」とか「徴兵制に道を開くことになる」
あるいは何だかよくわからないが「とにかく違憲だ」といった声がまたぞろ出始めている。

これらは、従来の安保政策に重要な変化をもたらすとみられた法案や政策が問題になると、
それに反対する陣営からつねに喧伝(けんでん)されてきた常套(じょうとう)句と
言ってもよいが、この法案の重要性と日本周辺の危機の切迫に鑑みれば、こうした声に
対して単に「またいつものことか」とばかりは言っておれないのである。

「好事魔多し」というべきか。たとえば年金情報の流出問題などによって今国会後半の
スケジュールが見通せなくなったり、声高な反対メディアの喧伝のせいか現時点での
各種世論調査など気がかりな要素も見られたりしている。また、6月4日の衆院憲法
審査会で自民推薦の参考人がこの法案を「憲法違反」と断じたことが波紋を引き起こした。

しかしこの参考人は、いわゆる「護憲派」として以前からこの法案に反対する団体の
活動に従事しており、またこの10日前の新聞紙上で安倍晋三首相のポツダム宣言を
めぐる発言に対しても的外れな批判をしていた人物だった。

単純な「人選ミス」ともいえるが、従来日本の保守政党や保守陣営は学者の世界の事情に
ことのほか疎く、およそ学界というものに対し危ういくらい無知なことが多かった。
他方、野党や一部メディアはこれを鬼の首でもとったかのように「痛快」がって見せたが、
裏を返せば正面からの攻め手に事欠いていたということだろう。

≪限定的集団的自衛権に余地≫

この参考人は「(同法案は)従来の政府見解の基本的論理では説明できないし、
法的安定性を大きく揺るがす」とするが、これはまさに昨年7月の閣議決定の際の論議の
蒸し返しである。この法案では、いわゆる集団的自衛権の行使には「新三要件」として、
「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される
明白な危険があること」など、きわめて厳しい限定条件が付されている。

これは1959年の最高裁判所の出した「砂川判決」がつとに認めた、主権国家としての
「固有の自衛権」(個別的自衛権ではない)に収まるものである。また60年3月に当時の
岸信介首相が参議院予算委員会で答弁しているように「一切の集団的自衛権を(憲法上)
持たないというのは言い過ぎ」で、集団的自衛権というのは「他国にまで出かけていって
(その国を)守る、ということに尽きるものではない」として、現憲法の枠内での限定的な
集団的自衛権の成立する余地を認めてきたのである。この法理は、もとより安倍首相が
岸元首相の孫にあたるということとは何の関係もない普遍的なものである。

また昨年5月15日に出された安保法制懇(第2次)の最終報告書が言う通り、
一般に集団的自衛権の行使を禁じたとされる内閣法制局の見解に対しては、
我が国の存立と国民の生命を守る上で不可欠な必要最小限の自衛権とは必ずしも
個別的自衛権のみを意味するとはかぎらない、という論点にも再度注意を払う必要があろう。
>>2へ続く

URLリンク(www.sankei.com)


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