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★イタリアの戦争指導者は公開処刑されたが、日本では侵略戦争を指導したA級戦犯が神様扱いされ首相や閣僚が参拝している―千葉大教授が批判
配信日時:2015年6月9日(火) 9時57分
2015年6月4日、石田憲・千葉大教授が「戦後70年」と題して講演し、イタリアと日本の
戦中・戦後について解説し、記者の質問に答えた。日独伊枢軸体制は、3カ国がともに
後発帝国主義国であり、利害関係で結びついた「病」としてのファシズムだった、と指摘。
広場で処刑された独裁者ムッソリーニらイタリアの戦争指導者と異なり、
「日本では侵略戦争を指導したA級戦犯が神様扱いされ、祀られている靖国神社に
首相や閣僚が参拝している」と批判した。
戦前の日独伊枢軸体制は、3カ国がともに後発帝国主義国だったことと関係する。
(理念のない)利害関係で結びついた「病」としてのファシズムであり、
3国それぞれの思惑が異なっただけでなく相互不信を深めつつ、背反する利益追求へと走った。
枢軸3国の関係はリアリズム的観点からすれば矛盾としか言えない性質を持っていた。
イタリアの侵略した諸国への補償としては、バルカン諸国に対しては賠償条約を締結して保障した。
日本がアジア諸国と個別に補償したのと同様だ。エチオピア、リビアなどアフリカ諸国に対しては、
カダフィ政権末期のリビアにベルルスコーニ政権が賠償協定を結んだ。石油など国益が優先している。
イタリアでは独裁者ムッソリーニら戦争指導者は広場で処刑されたが、日本では侵略戦争を
指導したA級戦犯が神様扱いされ、祀られている靖国神社に首相や閣僚が参拝している。
指導者の過ちをはっきり認めてけじめをつけ、補償をきちんとしなければ、最終的に
信頼関係をアジアの国々と結ぶことはできない。難しい対応だが、どの政権でもきちんと
対応していかなければ将来的に危うくなる。(八牧浩行)
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