【国際】拡張主義国を抑止する代わりに、自分自身を抑止するオバマの「自己封じ込め」外交への批判at NEWSPLUS
【国際】拡張主義国を抑止する代わりに、自分自身を抑止するオバマの「自己封じ込め」外交への批判 - 暇つぶし2ch1:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/06/09 14:19:17.36
★オバマの「自己封じ込め」外交への批判
2015年06月09日(Tue)  岡崎研究所

筆者のヨッフェは、ポーランド生まれのユダヤ系で、西独を経て米国で教育を受けた人物です。
ドイツの新聞紙、「Die Zeit」の主筆を長年務め、米国でも諸研究機関・大学に籍を置き、
欧米をまたにかけた現代の代表的識者の一人です。その彼が、ここではオバマ外交に対して
「6年間、何も学んでいない」と、愛想を尽かしています。

すなわち、5月9日「戦勝記念日」でのモスクワ軍事パレードは、そのものものしさで
世界の心胆を寒からしめたが、西側首脳は参列せず、プーチンにとってはさびしい結果に終わった。

オバマ大統領に歴史感覚があったなら、ワシントンで単なる戦勝記念に終わらない心温まる
集まりを組織したであろう。米国ばかりでなく他の国々をも利した、パックス・アメリカーナが
70年前始まったことを寿ぐために。

70年前の米国は現在と同じく疲れており、ルーズベルトは米軍を2年以内に欧州から撤収することを
告げている。しかし、ルーズベルトはヤルタ会談の2カ月後に死んでおり、後任のトルーマンの時には
冷戦が始まっていた。トルーマンは米軍撤収を止め、1947年にはジョージ・ケナンが「X論文」で
ソ連封じ込め政策を発表した。ケナンは古典的なバランス・オブ・パワーに基づく安定維持を
定式化したが、現在のホワイトハウスがこの論文を読んでいるとは思えない。

また、当時の米国は国連、NATO、IMF、GATT等の国際体制を作り上げた。これらは米国の力が
相対的に低下した現在でさえ、パックス・アメリカーナの基礎として、安全保障、自由貿易、
航海の自由、成長と安定をもたらし、米国のみならず他国の利益にもなっている。

しかし、オバマ大統領は、挑戦国を封じ込める代わりに、自分を封じ込め、拡張主義国を抑止する
代わりに、自分自身を抑止する。中露が軍拡をしている時に軍事予算を削減している。
もし、米国が欧州に本格的な戦力を保持していたならば、プーチン大統領は、ウクライナに
侵入していないだろう。

オバマはイランを中東のバランス要因として使おうとしているが、これは全くの幻想である。
イランは地域の覇権国になりたいのであり、米国の思うように動くはずがない。

超大国は、手をゆるめることを許されない。ウィルソン大統領は1919年に国際連盟から手を
引いたことで第2次世界大戦への道を開いたし、カーター大統領は1977年、「アメリカは、
共産主義に対する過度の恐怖を捨てた」と宣言したが、その2年後にはソ連のアフガニスタン侵攻を招いた。

オバマは6年も大統領をやっているが、何も学んでいない。プーチンもハメネイも、
オバマのやることにうんざりしているだけで、あまり真剣には受け取っていない。
自分で自分を封ずることは、相手の尊敬を招かないのである、と述べています。

出典:Josef Joffe‘The Lessons Obama Could Learn From V-E Day’(Wall Street Journal, May 10, 2015)
URLリンク(www.wsj.com)

* * *

オバマ外交をほぼ見限った、手厳しい論説です。ヨッフェは特定の党派、国の利益を代表している
わけではないので、それだけオバマ政権にとってはひびきます。しかし先進諸国は、オバマ政権や
米国をあからさまに見限る愚は冒すべきでなく、逆に団結を強めるべきでしょう。

オバマ政権は、アフガニスタン・イラクからの撤兵とリーマン金融危機からの脱却、
この2つを至上命題として誕生しました。この2つの命題には何とか対処していますが、
その間世界で新たな紛争が続発し、対応が後手に回っているのが現状です。

米国は、自分が直接関与していない紛争については、ほぼ常に介入をためらいます。
そして、原理・原則より現実的利益を優先します。今般ケリー長官が訪露して、ウクライナを
抑えてでも米露宥和を優先する構えを明らかにしたのは、後者の例です。日本にとっては、
9月に予定される習近平国家主席の米国訪問の頃、米国が中国に対してどのような姿勢を取るかが
注目点となります。 >>2へ続く

URLリンク(wedge.ismedia.jp)


レスを読む
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch