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★「水平社宣言」記憶遺産に、昨年に続き申請 京都・崇仁自治連
崇仁自治連合会（京都市下京区）などは３日、部落差別の解放を求めて京都で
１９２２年に発表された「全国水平社創立宣言」と関係資料の国連教育科学文化機関
（ユネスコ）の記憶遺産登録に向け、国内委員会へ申請した。昨年は候補に選ばれ
なかったが、２０１７年の登録を目指す。国内候補は９月に決まる。
同自治連合会は「日本初の人権宣言で、被差別マイノリティー（少数者）が自ら
声を上げた世界初の人権宣言だ」と再度登録を目指す意義を強調する。
奈良人権文化財団（奈良県御所市）と連名で申請した。資料は同自治連合会や
財団が運営する水平社博物館などが所有する７件１１点。
「人の世に熱あれ、人間に光あれ」とうたう宣言は水平社創立の発起人の一人で
ある西光万吉が起草し、１９２２年３月３日に左京区の旧岡崎公会堂であった
創立大会で発表された。同じく創立者の一人である阪本清一郎の備忘録は
「三月三日は何んの日である？（中略）之程意義深い日は嘗て無い」と記している。
京都市役所で記者会見した崇仁自治連合会の菱田不二三副会長（６５）は
「２１世紀は人権の世紀といわれていたがヘイトスピーチなど後退している。
記憶遺産登録で人権への取り組みが進むと信じる」と話した。
ユネスコの登録審査は２年に１度で、申請は１国２件まで。国内で事前審査する。
１９日まで公募しており、広島市と市民団体が原爆文学作品の基になった資料で、
鹿児島県南九州市が特攻隊員の遺書・手紙などで、国内候補の申請を目指すことを表明している。
【 2015年06月03日 23時16分 】
URLﾘﾝｸ(www.kyoto-np.co.jp)
ユネスコの世界記憶遺産登録を目指す水平社創立大会の宣言文（水平社博物館提供）
URLﾘﾝｸ(www.kyoto-np.co.jp)