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★「中国はいかなる国をも上回る規模と速さで埋め立て」と米国防長官 南シナ海問題
2015.05.31
【シンガポール=吉村英輝】シンガポールで開催中のアジア安全保障会議で演説した
カーター米国防長官は、強い調子で中国批判を展開した。南シナ海のスプラトリー
(中国名・南沙)諸島海域で中国が人工島建設を進めている事態を受け、
いらだちをあらわにしたものといえ、対中包囲網の強化に向けて米政府の意思を示した形だ。
「南シナ海で1カ国だけ、いかなる国をも上回る規模と速さで埋め立てを進めている。中国だ」
カーター氏はこう述べ、中国が過去18カ月で2000エーカー(約8平方キロ)の岩礁を埋め立て、
「誤解と衝突を生むリスクを高めた」と警告した。
演説後の質疑応答で中国側は即座に反論。軍服姿の中国軍事科学院の趙小卓研究員が
「批判は事実無根で問題解決にならない」と述べて中国側の活動を正当化し、
米軍の監視活動が緊張を高めていると反論した。
これに対しカーター氏は、「南シナ海で新事実を生み出しているのは中国だ。米国ではない」
と応じ、「懸念は米国だけではなく、各国が抱いているものだ」と述べた。
米議員団を率いて会議に参加した米上院軍事委員会のマケイン委員長も記者会見で、
中国の人工島建設を批判。中国が「領海」と主張する人工島の12カイリ(約22キロ)
内に米軍が航空機などを進入させる意向を表明したことを念頭に、「米国は行動に移すと
期待している」と訴え、東南アジア諸国の懸念払拭(ふっしょく)に努めた。
カーター氏は、南シナ海における領有権問題で中国と衝突するベトナムを31日に訪れ、
軍事協力強化を盛り込んだ声明に署名する予定。「中国寄り」と揶揄じじ(やゆ)される
カンボジアのティア・バン副首相兼国防相ですら、討論会で国際法による領有権問題解決と
「大国としての責任」を求め、暗に中国を批判した。
31日には中国人民解放軍の孫建国・副総参謀長が意見表明を行う予定で、その発言が注目される。
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