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★「中国の無法が放置されれば平和破壊」 中谷防衛相、人工島建設を強く批判
2015.5.30 12:01
【シンガポール=吉村英輝】中谷元(げん)防衛相は30日、シンガポールで
開かれているアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で講演し、南シナ海での
中国による人工島建設について「わが国を含め周辺諸国は不安を抱いている」
と強く批判した。また、アジア太平洋地域の平和と安全の確保に向け、
潜水艦事故を防止するための枠組み作りを柱とする「シャングリラ・ダイアローグ
・イニシアチブ」(SDI)を提唱した。
中谷氏は「無法が放置されれば、秩序は破壊され平和と安定は壊れてしまう」と強調。
(1)国家の主張は法に基づいて行う(2)力や威圧を用いない
(3)紛争解決には平和的収束を徹底する-との3原則を守るよう呼びかけた。
その上で、中国が南シナ海で行っている大規模な埋め立てや港湾・滑走路の建設に
ついて「極めて残念」と指摘。尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域での中国公船に
よる領海侵入などを念頭に「東シナ海においても現状の変更を試みる動きがある」と訴えた。
また、4月27日に改定された「日米防衛協力のための指針」が第三国との
協力強化をうたっていることを紹介し、昨年10月に自衛隊と米軍が南シナ海で
共同巡航したような取り組みを強化する考えも示した。
SDIに関しては、(1)潜水艦事故防止などの海と空における共通の
ルール・法規の普及(2)東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の
警戒監視能力向上支援など海と空の安全保障(3)災害対処能力の向上
-の3本柱を示した。
一方、政府が今国会での成立を目指す安全保障法制について「これまでよりも
さらに積極的に国際的協力を進め、世界の平和と安定に貢献するための取り組み」
と説明。専守防衛や非核三原則などは維持するとし、「日本の国家としての
フィロソフィー(哲学)はみじんも揺らいでいない」と強調した。
中国や韓国が戦後70年を機に歴史戦を仕掛けていることを牽制するため、
「戦後の日本は先の大戦に対する痛切な反省を胸に歩んできた。
安倍政権の考え方は歴代政権と全く変わるものではない」とも述べた。
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