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★<静岡市長選公選法違反>組織ぐるみの事件に プランナーら3容疑者逮捕 /静岡
11:32毎日新聞
先月12日の静岡市長選挙を巡り、公選法違反(日当買収、事前運動)容疑で静岡市議の
宮沢圭輔容疑者(36)らが逮捕された事件は組織ぐるみの選挙違反事件へと発展した。
県警は26日、落選した高田都子(ともこ)氏(62)陣営から選挙プランナー、
斎藤まさし(本名・酒井剛)容疑者(63)ら陣営幹部3人を新たに逮捕した。
他に逮捕されたのは、高田氏の兄で無職、高田隆右(りゅうすけ)容疑者(66)
=同市葵区=と、陣営で会計担当者だった会社員、田村幸洋容疑者(66)=同区。
斎藤、高田隆右、田村の3容疑者の逮捕容疑は、共謀して告示前の3月上旬ごろ、
選挙ビラを配布しながら投票を呼びかけるなどの選挙運動を、同市の広告代理業、
井上有樹容疑者(30)に依頼。3月中旬ごろ、報酬として現金約五百数十万円を
支払う意思を示し利害関係を利用して誘導し、事前運動をしたとしている。
宮沢容疑者は広告代理業の男への依頼の仲立ちをし契約の話し合いをまとめた。
逮捕を受け、高田陣営の広報担当者は毎日新聞の取材に対し「非常に驚いている。
斎藤まさしさんは、陣営のために一生懸命やっていた。捜査の推移を見守るしかない」
とコメントした。
静岡地検は同日、宮沢容疑者らを公選法違反の罪で静岡地裁に起訴。
同区検は大石翼容疑者(26)を同法違反の罪で略式起訴した。
起訴状などによると、宮沢被告らは共謀し、告示前の3月13日、静岡市内の街頭で
運動員25人に「高田とも子市長選出馬」などと記載されたビラを、「高田とも子です。
よろしくお願いします」と投票を呼びかけながら配布させた。同月20日、運動員に
現金計11万2490円を支払ったとしている。【井上知大、松岡大地、早川夏穂】
◇公選法、違反スレスレ狙う? 「ザル法」と長年指摘され
公職選挙法の規定はあいまいだと長年指摘されていた。「ザル法」と言われ、
違反スレスレを狙う行動も多いとされる。
斎藤容疑者は、堂本暁子・千葉県知事(当時)や秋葉忠利・広島市長、山本太郎参院議員ら、
数々の国政・地方選挙で「無党派」候補を当選に導くなど選挙運動の経験が豊富だった。
宮沢容疑者の担当である小川央弁護士は8日の記者会見で、「政治活動であり、逮捕は不当」
と主張していた。
だが、県警や市選管に加え静岡地検も、顔写真や候補予定者名が記載されたビラも「違反にあたる」
とし、加えて「高田都子です。よろしくお願いします」と言ってビラを配ることが公職選挙法が禁
止する「投票呼びかけ」にあたると判断した。
ある市議は高田陣営の活動について「告示前からあのようなビラ配布は見たことがない」と話す。
財力に比例して大量にビラを印刷できてしまうため「あのような手法がまかり通れば、
金権政治が広がる」と懸念していたという。
宮沢容疑者の逮捕当初から、陣営の「アドバイザー」役として浮上した斎藤容疑者は、
18日に自ら記者会見を開き「ビラ制作は私が指示した。でも、配る際の文言で『よろしく』や
『お願いします』は投票呼びかけにあたるから禁句だと陣営全体に言っていた」と主張。
事前運動への関与を否定していた。逮捕された26日も、毎日新聞の取材に同様の主張を繰り返した。
【井上知大、松岡大地】
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