15/05/27 00:24:54.47
★【千葉】実教出版「日本史」教科書 選定校に報告要請 国旗・国歌の授業内容など
2015年5月23日
国旗掲揚や国歌斉唱に「強制の動きがある」と記載した実教出版(東京都)の高校日本史教科書を
選定した県内の県立高校十校に対し、県教委が国旗・国歌に関する記述などを取り扱う授業が
適切に実施されたか、授業後に報告するよう求めていたことが分かった。県内の現職・元職の
教員や市民らでつくる「教科書と教育を考える千葉県民の会」は二十二日、「教育の思想統制に
つながる。教育への不当な支配そのものであり、断じて許されない」と抗議した。 (村上一樹)
県教委によると、要請は四月二十四日付。十校に対し、国旗・国歌の記述の取り扱い時期を示した
年間学習指導計画や、第二次世界大戦、南京大虐殺の犠牲者数についてどのように指導する
計画かを示した資料を五月二十二日までに提出するよう求めた。
あわせて授業後には「授業日」や「授業を参観した管理職名」「あらかじめ計画した補助教
材・資料などで適切に実施されたか」「使用した補助教材・資料などは計画と変更が無いか」
などの報告を求めた。
県教委の要請について、同会代表の三輪定宣・千葉大名誉教授(77)は記者会見で
「教育行政機関が、行政権力を盾に一片の通知や事務連絡で、授業に介入・干渉・監視することは
到底許されることではなく、重大な違法行為」と批判。
実教出版の日本史教科書で教えている県立松尾高校の伊藤暁教諭(55)は「検定に合格している
教科書であり、何ら誤ったことはしていない。過去に日本が行ってきたことを、いろんな説を交え、
生徒に伝えることが一番大事」と訴えた。
県教委は教科書採択前の昨年八月にも、実教出版の教科書を選ぶ方針の学校に「選定理由の追加提出」
を求める通知を出し、指導計画などを尋ねていた。
授業後の報告を求めたのは今回初めてで、県教委の担当者は「実際に教科書を使用した授業が開始
されることや、四月から担当教員や管理職が変わったことなどから要請した。生徒に混乱が生じない
よう授業が実施されることが第一」と説明している。
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)