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【安倍外交の課題】「地球儀を俯瞰する」中国のマネー戦略 「シルクロード基金」「AIIB」で影響力強める - 暇つぶし2ch1:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/05/23 14:23:05.12
★【安倍外交の課題】「地球儀を俯瞰する」中国のマネー戦略 「シルクロード基金」「AIIB」で影響力強める
2015.05.22

アジアでは今年4月、大きな会議が2つ開かれた。いずれもインドネシアの首都ジャカルタで開催された、
「アジア・アフリカ会議」(バンドン会議)と、「世界経済フォーラム」である。

議長国インドネシアのジョコ大統領はバンドン会議の開幕演説で「世界銀行、国際通貨基金(IMF)、
アジア開発銀行(ADB)が支配する時代は終わりつつある。われわれは新しい経済秩序を打ち立てよう」
と呼びかけた。これは中国が提唱したアジアインフラ投資開発銀行(AIIB)を意識した発言である。

さらに、ジョコ大統領は世界経済フォーラムでも「東アジアの新しい地域主義を揺るぎないものにしよう」
と演説した。今、アジア諸国は「中国マネー」への期待感で沸騰している。

中国は、アジア諸国が投資マネーを渇望していることを熟知し、その提供で影響力拡大を狙っている。
アジア諸国は、中国主導のAIIBと、日米主導のADBがしのぎを削り、資金が流れ込むことを期待している。

この中国の動きと、アジア諸国の歓迎ぶりに戦後のグローバル経済の秩序を握ってきた米国が危機感を抱いた。

中国はAIIBに先立ち、新興5カ国(BRICS=ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が
共同設立した国際金融機関「新開発銀行」への出資も表明している。5月19日には世界銀行総裁が
2012年の就任後初めてインドネシアを訪問したが、遅きに失した感は否めない。

中国は14年、「シルクロード基金」の立ち上げを宣言した。400億ドル(約4兆8256億円)の
資金をもとに、1つは中国から中央アジア、ロシアを経てヨーロッパへと続く「陸のシルクロード」。
もう1つは、東南アジア地域から中東を経てアフリカ、そしてヨーロッパへと続く「海のシルクロード」である。

この2つの道の沿道諸国のインフラを整備しつつ、市場を開拓するのが中国の狙いだ。
当該地域は50年までには30億人の中間層が生まれるとの試算がある。中国はシルクロード基金と、
500億ドル(約6兆320億円)のAIIBを使いながら沿道諸国への影響力を強めていくと考えられる。

中国は、沿道諸国のインフラに投資するだけではなく、最先端技術への投資も怠っていない。

事実、中国はイスラエル企業への投資を増加させている。特に、IT企業への投資が突出しており、
イスラエルでもトップレベルのIT技術と中国マネーが結びつきつつある。オバマ米大統領と
イスラエルのネタニヤフ首相との冷え切った関係を考えれば、イスラエルと中国がますます接近する可能性は高い。

まさに地球儀を俯瞰するようなマネーの展開である。より具体的で、より現実的で、明確な戦略がそこにはある。

安倍晋三首相の「地球儀を俯瞰する外交」政策にも、より明確で具体的な戦略が必要だろう。

■川上高司(かわかみ・たかし) 1955年、熊本県生まれ。拓殖大学海外事情研究所所長。
大阪大学博士(国際公共政策)。フレッチャースクール外交政策研究所研究員、世界平和研究所研究員、
防衛庁防衛研究所主任研究官、北陸大学法学部教授などを経て現職。著書に『米軍の前方展開と日米同盟』
(同文舘出版)、『アメリカ世界を読む-歴史を作ったオバマ』(創成社)など。

URLリンク(www.zakzak.co.jp)


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