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★【水族館イルカ問題】背後に反捕鯨団体の圧力 JAZA・荒井会長「追い込み漁を否定したわけではない」
2015.5.20 21:30
日本伝統の追い込み漁によるイルカ入手を続行するのか否か。世界動物園水族館協会(WAZA)
による改善・除名通告に対し、日本動物園水族館協会(JAZA)が20日、会員投票の結果から
導き出した結論は「否」だった。多くの水族館は厳しい運営を強いられるが、世界での希少動物の
やり取りなどには、WAZAとのつながりは欠かせない。「追い込み漁を批判、否定したわけではない」。
JAZAの荒井一利会長は苦悩の表情を浮かべた。
20日夕、東京・霞が関で開かれたJAZAの会見には、幹部ら5人が顔を並べた。荒井会長は、
鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)の館長も務め、追い込み漁での入手をやめる決断が与える影響と
水族館側の苦境は手に取るように分かる。
また、JAZAは、WAZAの求めに応じ、再三にわたり正当性を主張、漁の方法を変更するなど
譲歩もしてきた。会見で荒井会長は「追い込み漁は、WAZAが指摘している残忍なものでは
決してはない。その考えは今も変わらない」と繰り返し、「残念ながらJAZAの姿勢を
受け入れてもらえなかった」と唇をかんだ。
ただ、会員の多数が選んだのはWAZA加盟継続。これにより、追い込み漁によるイルカ入手はやめることになる。
荒井会長は「WAZAの通告の裏には(一部動物愛護団体の)反捕鯨キャンペーンがあったと思う。
いじめという言葉が妥当かは分からないが、(愛護団体の)圧力があったのは間違いない」と本音をのぞかせた。
WAZAは、動物の血統を管理するほか、世界の動物園間の動物のやり取りに関与している。
中国や韓国などはWAZAに加盟せず繁殖や個別の関係で動物を入手するが、
WAZAの情報網は希少動物の繁殖、入手に有利に働く。
関東地方の動物園の担当者は「海外と組んで希少動物の繁殖計画を立てているところは影響を懸念したのだろう」
と推察。別の担当者も「希少動物などの情報は刻一刻と変わる。
情報共有ができなければ、繁殖などで他国との協力関係の構築が難しくなる」とWAZA加盟継続の利点を語る。
JAZAも、こうした実情を訴え、今回の決定への理解を求める。荒井会長は「イルカの問題だけで単純
に離脱することはできない事情もある。イルカ入手で非常に不利な状況になり物理的に数が減っていく
傾向にあると思うが、繁殖の協力体制構築に力を入れていきたい」と語った。
URLリンク(www.sankei.com)
イルカ飼育施設と追い込み漁
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