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★大戦結果「日本だけ認めず」＝領土要求けん制－ロシア外相
【モスクワ時事】１９日のロシア政府系ロシア新聞（電子版）によると、
ラブロフ外相は１８日、ロシアによる北方領土領有は「第２次大戦の結果」
という認識を改めて示した上で、「日本は（国連憲章の敵国条項を無視して）
大戦の結果に疑問を挟む唯一の国だ」と述べ、領土返還要求を強くけん制した。
プーチン大統領側近のナルイシキン下院議長の２０日からの訪日を踏まえ、
北方領土問題に関する質問に答えた。
ラブロフ外相は「大戦の結果を認めるかと質問すると、日本はこの問題
（北方領土問題）では認めないと返答する」と説明。国連憲章第１０７条
（敵国条項）に「戦勝国が取った（占領などの）措置は無効化されない」
と明記されていると紹介し、「なぜ日本は国連憲章を批准したのか」と批判した。
ロシアは９日に旧ソ連の対ドイツ戦勝７０年を迎え、愛国心が高揚。
「ロシア固有の領土」と主張するウクライナ南部クリミア半島の編入も相まって
「北方領土交渉は日本にとって楽観できない状況」（外交筋）が続いている。
プーチン大統領は、双方に受け入れ可能な「引き分け」による北方領土問題
解決を提唱しつつも、１９５６年の日ソ共同宣言で合意した２島返還以上は
譲らない公算が大きい。４月１６日には領土交渉について「日本側の
イニシアチブで事実上停止している」と不快感を示した。（2015/05/20-07:21）
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