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★＜中国＞「慰安婦」女性をテーマの映画「大寒」、今夏公開に
21:17 毎日新聞
◇山西省陽泉市 記者会見に日中韓から１５０人出席
【陽泉（中国山西省）工藤哲】中国山西省陽泉市は、第二次世界大戦中に旧日本軍に
慰安婦として働かされたと訴える市内の女性たちをテーマにした映画「大寒」を製作し、
１８日に記者会見した。旧日本軍の残酷な行為を批判する内容で、中国政府が今年を
「抗日戦争勝利７０年」と位置づける中、映画を通じて改めて国民の歴史問題への関心を
高める狙いがありそうだ。
映画は、同市盂（う）県を中心に１９８２年から聞き取り調査を続けてきたという
元小学校教師、張双兵さん（６２）の調査内容を基に製作され、今夏に中国各地で
公開される予定。記者会見には日中韓のメディア関係者や出演者ら約１５０人が出席した。
慰安婦として働かされたと訴える山西省の女性たちは、日本政府に損害賠償を求める
訴訟を９０年代に日本で起こしたが、２００７年の最高裁判決で敗訴が確定した。
中国では昨年、戦時中に日本に強制連行されて過酷な労働を強いられたとして、
元労働者らが日本企業を訴える訴訟が各地で起きた。張さんは中国で強制連行訴訟を
手掛ける弁護士とも協力関係にある。会見後、張さんは取材に対し「歴史問題で
今後日中関係が悪化すれば、慰安婦として働かされた女性たちが中国国内で日本政府を
相手取り訴訟を起こす可能性もある」と語った。
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