15/05/09 12:12:23.07
★タイ 人身売買で市長や警察官ら逮捕
5月9日 9時06分
タイ南部の山中で、人身売買の被害者とみられる人の遺体が集団で埋められているのが
見つかった事件で、タイの警察は、地元の市長や警察官など8人を逮捕し、地元当局
の幹部が人身売買に深く関与していた実態が明らかになってきました。
マレーシアとの国境に近いタイ南部のソンクラー県の山中に設けられた人身売買の拠点から、
今月に入り被害者とみられる人の遺体が集団で埋められているのが相次いで見つかり、
これまでに33人の遺体が確認されました。
この事件でタイの警察は8日、人身売買で中心的な役割を果たしていた疑いで地元の
パダンベサール市の市長を逮捕しました。
この事件を巡っては、ほかに公務員や警察官など7人が逮捕されており、
地元当局の幹部が人身売買に深く関与していた実態が明らかになってきました。
警察の調べによりますと、埋められていた人たちの多くはミャンマーで抑圧されている
少数民族のロヒンギャの人たちとみられ、警察の捜査が始まって以降、山中の拠点から
逃げ出した100人以上が保護されたということです。
国連が8日発表した報告書によりますと、ことし1月から3月の間だけで前の年の倍近い
2万5000人が、ミャンマーなどから密航船に乗って出国を図ったとみられ、
こうした人たちを狙った人身売買が組織的に行われているとして、タイのプラユット
暫定首相は周辺国に対策の協議を呼びかけています。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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★人身売買の被害者か タイで埋葬地発見相次ぐ
5月6日 16時11分
タイ南部のジャングルで、人身売買の被害者とみられる人たちが集団で埋葬された場所が
相次いで見つかり、タイ政府に取締りを強化するよう求める声が高まっています。
タイ南部にあるソンクラー県のジャングルで、先週、人身売買の被害者とみられる26人の
遺体が集団で埋葬された場所が見つかったのに続いて、5日、新たに5つの埋葬地が見つかりました。
埋葬されていた人たちの多くはミャンマー西部などにいた少数民族のロヒンギャの人たちとみられ、
タイを経由してマレーシアへの密入国をあっせんする組織に拘束されていたもようです。
タイの警察は、人身売買に関わった疑いで、ミャンマー人1人と、地元当局者を含むタイ人4人を逮捕し、
埋葬されていた人たちの死因などを調べており、飢えや病気で死亡したケースに加えて、
身代金や密入国の手数料を支払わなかったために殺害された人もいるという証言があります。
ロヒンギャの人たちは、ミャンマー政府から市民権を認められておらず、国連によりますと、
3年前に起きた仏教徒との衝突で多数の死者が出てからは8万人以上が密航船などで出国しています。
アメリカ国務省は4日、タイ政府に事件の速やかな調査を求めており、国際的な人権団体などからも、
人身売買の取締りを強化するよう求める声が高まっています。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)