15/05/01 12:46:30.57
★浜松流"文化の通訳"活躍 外国人コンシェルジュ育成3年目
(2015/4/27 14:27)
多文化理解を深めるため、浜松市の一般財団法人グローバル人財サポート浜松
(堀永乃代表理事)が手掛ける「多文化コンシェルジュ(案内人)」の育成事業が
3年目を迎えた。各地でセミナーを開催し、自国文化の紹介などに取り組んできた
外国人市民の面々。日本人と外国人のつなぎ役として、地域で活動の幅を広げている。
多文化コンシェルジュは日本人に自国文化を伝え、外国人には日本の価値観や
しきたりなどを指南する“文化通訳者”。事業は文化紹介の話術や日本のマナー
などを全10回の講座で学ぶ内容で、これまでに9カ国14人が修了。
本年度は観光誘客の支援や、日本語が達者なコンシェルジュが同郷出身者に
母国語で日本語を教える教室の開催も計画している。
2期生の寺田アリスさん(38)=フィリピン出身、磐田市=は、外国人が介護の
資格を取得するための支援を続ける傍ら、文化講師を続けている。
「偏見をなくし、自国の良いところを伝えていきたい」と話し、日本語の勉強に余念がない。
英国出身のマーティン・エドモンソンさん(36)=浜松市中区=も
「日本人も外国人も暮らしやすい環境にしたい」と意気込む。
課題は外国人コミュニティーへの浸透。コンシェルジュのなり手は多文化共生への
問題意識が高い外国人市民に限られているのが現状。
堀代表理事は「潜在的にふさわしい人は多いはず」とみて、
県内企業の外国人技能実習生にも働き掛けていく方針だ。
運営に携わる静岡文化芸術大の池上重弘教授(多文化共生論)は「日本で暮らす外国人は
決して『顔を持たない労働力』ではない。多様な能力を持った人たちだという当たり前の
ことを再認識するきっかけになる」と事業の意義を強調する。
URLリンク(www.at-s.com)