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★尖閣防衛、日米に温度差も=「グレーゾーン」対応がカギ
日米両政府は、沖縄県・尖閣諸島を脅かす中国の動きを踏まえ、再改定後の
防衛協力の指針(ガイドライン)に離島防衛での米軍と自衛隊の協力を明記
することを決めた。日本では「尖閣防衛で米国は助けてくれないのではないか」
(政府関係者)との声も上がっていただけに、ひとまず結束を示した形だ。
ただ、米軍の役割は「自衛隊の支援、補完」にとどまり、尖閣防衛をめぐる
日米間の温度差もなおうかがえる。
離島防衛が大きな注目を集めるようになったのは、2012年9月の日本政府
による尖閣国有化を受け、中国公船の日本領海侵入が常態化して以降のことだ。
1997年の現行ガイドラインに離島防衛は盛り込まれておらず、
再改定で新たな日米協力を打ち出すことになる。
だが、再改定後の指針で「島しょ」防衛が登場するのは、日本への武力攻撃
事態の項目の中だ。これに対し、尖閣をめぐる紛争シナリオで最も起こる
可能性が高いとみられているのが、民間人を装った特殊部隊員の上陸など、
武力攻撃に至らない「グレーゾーン」事態。実際は、グレーゾーン事態での
日米協力の在り方が尖閣防衛の最大のカギになる。
日米防衛協力に詳しい識者は、日本政府は尖閣防衛で米軍との緊密な協力を
望んでいるが、米軍には中国を強く刺激したくないとの思いがあると指摘。
離島防衛での米軍の主な役割は、米軍機・艦船による自衛隊員の輸送や補給に
事実上、限られる可能性があるとの見方を示す。(時事)(2015/04/22-15:22)
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