15/04/22 12:14:32.93
★川内再稼働、差し止め認めず…基準に不合理なし
2015年04月22日 11時59分
九州電力川内原子力発電所１、２号機（鹿児島県薩摩川内市）を巡り、脱原発派の住民１２人が、
九電に対し再稼働差し止めを求めた仮処分の裁判で、鹿児島地裁は２２日、申し立てを却下した。
前田郁勝裁判長は「原子力規制委員会が定めた原発の新規制基準に不合理な点は認められない」と判断した。
同原発では現在、再稼働に向けた「使用前検査」が実施されており、九電は今年７月の再稼働を目指している。
今回の決定は九電の安全対策を評価しており、再稼働手続きは予定通り進むとみられる。
最大の争点は、耐震設計の基本になる基準地震動（想定される最大規模の地震の揺れ）の妥当性だった。
仮処分決定で前田裁判長は、「九電は原発の敷地周辺の地震や地質の詳細な調査を実施した上で、
自然現象の予測に伴う『不確かさ』も考慮して基準地震動を設定している」と指摘。
その上で「九電は、耐震設計などで安全性の余裕を確保するとともに、多重防護の考え方に基づく
安全確保対策や、福島第一原発事故を踏まえた重大事故対策も施している」と述べた。
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★川内原発、規制委の基準「不合理ない」 差し止め却下で地裁
2015/4/22 10:46
九州電力川内原子力発電所１、２号機の再稼働の是非が争われた仮処分申請で、
鹿児島地裁が運転差し止めを認めなかったのは、原子力規制委員会による専門的な安全審査に
「不合理な点はない」と判断したためだ。福井地裁が14日に出した関西電力高浜原発３、４号機の
差し止め決定が、規制委の新規制基準を「合理性がない」と切り捨てたのと比べ、対照的な司法判断となった。
高浜の差し止めを命じた14日の福井地裁決定は、関電が想定する最大の地震規模について、
この10年だけでも他の原発で想定以上の地震が複数回起きていることなどを理由に「信頼性がない」と批判。
地震列島の日本で原発が冷却機能を失う危険性は「万が一という領域をはるかに超える切迫した危険だ」
として、規制委の新規制基準を「緩やかすぎて合理性がない」と断じた。
これに対し、22日の鹿児島地裁決定は、新規制基準について福井地裁とはほぼ正反対の評価を下した。
決定は「新規制基準は自然現象の不確実性を相当程度考慮しており、九電も多重防護の考え方に基づく
事故対策をしている」と指摘。「原発の安全対策に欠陥があり、事故が避けられない」との
原告側主張について「的確な立証はない」と判断した。
原発周辺にある姶良カルデラなどの火山は、数万年前までさかのぼれば巨大噴火を起こしており、
原告側は「多くの学者が噴火時期の予測は困難と指摘しており危険だ」と主張したが、決定は
「九電の（火山リスクについての）評価は、火山学の知見に一定程度裏付けられている」として退けた。
他の原発では、四国電力の伊方３号機が審査を終え近く合格する見通しになっているほか、
九電玄海３、４号機などもほぼ審査が終わっている。原告側は、再稼働が近いとみられている
原発を中心に、今後も仮処分申請をしていく方針を示している。
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