15/04/13 13:56:30.21
★【野口裕之の軍事情勢】「悪い自衛隊」が貢献したカンボジアの橋
2015.4.13 06:00
日本の偏向メディアや左翼は、大災害で泥だらけになる自衛隊と、日本や国際の平和・安定に
向け外国国軍と軍事協力する「わが軍=自衛隊」が別組織だと曲解している。日本の無償資金
協力で完成したカンボジア最大規模の《つばさ橋/2215メートル》の渡り初め(6日)で
「ニッポンよアリガトウ!」と、テレビカメラに手を振るカンボジアの人々の満面笑みの向こうに
“愛される自衛隊”と“非難される自衛隊”の使い分けに翻弄される自衛隊哀史が透けてみえた。
偏向メディアや左翼は、わが国の安全保障政策が国際常識に近付こうとする度阻んできた。
しかし「わが軍」が「海外派兵」されるほど、わが国の評価は高まっている。カンボジア人の
笑顔の起点も「わが軍のカンボジア派兵」にまでさかのぼる。自衛隊の「軍功」批判を繰り返す
メディアや左翼は、カンボジア人の笑顔を見て自らの誤りを恥じねばならない。“信仰”の
対象にまで祭り上げた日本国憲法に逆らう主張に関しても説明しなければならない。
前文にはこうある。(SANKEI EXPRESS)
・PKOへの初陣
《平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会
において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏
から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。…いづれの国家も、
自国のことのみに専念して他国を無視してはならない…》
20年以上続いた激烈な内戦で、1990年代初頭のカンボジアは前文にある《専制と隷従、
圧迫と偏狭/恐怖と欠乏》の地獄絵図さながら。電気・電話網がなかった。道路や車輌・汽車
・船舶、その燃料もなかった。水・食料や衣料・日用品もなかった。平和・安定に向け
《国際連合カンボジア暫定統治機構=UNTAC》が活動(92~93年)に乗り出す背景には、
放置できぬ凄惨な状況が在った。UNTAC編成にあたり各国国軍の存在は不可欠だった。
武装解除・武器管理や停戦・外国軍侵入の監視などを担い得る武装集団としての権能だけを
期待されたわけではない。UNTACには、憲法制定議会選挙の公正な執行を監視・管理すべく
公務員や警察の育成を目的とした警察官ら、文民も参加していた。安全や衣食住、すべてにわたり
自己完結力を発揮できる唯一の組織=軍の支援なしに、文民が、軍閥が争い「ないない尽くし」
の劣悪な環境で活動することは絶対不可能だったのだ。
実際自衛隊も、国連の要請に基づき各国国軍ともにUNTACに参加。道路・橋の修理はじめ、
UNTAC要員向けの給水・給油・給食/医療/物資の輸送+保管/宿泊施設提供を担任した。
PKO(国連平和維持活動)初陣ながら、丹念な事前調査・分析や誠実な任務遂行で、
「不発弾畑」のごときカンボジアの平和・安定にあっぱれ貢献したのである。
・現地軍閥以下の軽装備
実のところ自衛隊は拳銃・小銃限定という現地の軍閥以下の軽装備で放り出された。
偏向メディアと左翼系政治家が、大日本帝國陸海軍による「41年の南部仏印進駐以来の派兵」
をにおわせ、派遣前の根拠法審議段階より徹底的につるし上げた“成果”だった。そこに、
選挙の公正・平和的実施を目指して国連のボランティアに身を投じていた日本人青年が何者かに
銃殺される悲劇が起こる。偏向メディアや左翼系野党は好機を逃さず、自衛隊の海外派遣の
危険性を嬉嬉として批判し、気勢をあげた。 >>2へ続く
URLリンク(www.sankei.com)
カンボジア南東部のネアックルンで、完成した「つばさ橋」を渡る人々。その笑顔の起点は自衛隊の「カンボジア派兵」にまでさかのぼる=6日(共同)
URLリンク(www.sankei.com)
URLリンク(www.sankei.com)