15/04/09 11:56:06.73
★パラオ訪問の両陛下 ８日の日程終えられる
4月8日 23時28分
太平洋戦争の戦没者の慰霊などのため、８日からパラオを訪れている天皇皇后両陛下は、
歓迎の晩さん会への出席など、８日予定された日程をすべて終えられました。
両陛下を歓迎する晩さん会は、午後８時前からパラオ最大の町コロールで開かれました。
熱帯のパラオの正装にならい、開襟シャツや丈の長いブラウスに着替えた両陛下は、
ミクロネシアとマーシャル諸島の大統領夫妻とともにメインテーブルにつかれました。
この席で天皇陛下は、パラオを含むミクロネシア地域で、日本とアメリカのしれつな
戦闘が行われ、多くの人命が失われたとしたうえで、「ここパラオの地において、
私どもは、先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた
苦難の道をしのびたいと思います」と述べられました。そして、日本とミクロネシア
地域との関係が、漁業や観光を中心に深まってきているとしたうえで、
「今後、それぞれの国との間で、一層交流が盛んになることを願ってやみません」
と話されました。
晩さん会では、地元の女性のグループがパラオの伝統的な踊りを披露しました。
これに先立ち、両陛下は日本の支援で建てられたさんご礁の研究施設を訪れ、
パラオに生息するハゼやさんごを見て回られました。長年、ハゼの分類について研究
している天皇陛下は、案内役の施設長にハゼの種類や特徴について質問されていました。
皇后さまは、パラオの海の色とりどりのさんごを熱心にご覧になっていました。
両陛下は午後１１時すぎ、ヘリコプターで宿泊する海上保安庁の巡視船に到着し、
８日予定された日程をすべて終えられました。
両陛下は９日、太平洋戦争の激戦地となったペリリュー島を訪れ、生き残った
元日本兵や遺族らも見守るなか、慰霊碑に花を供えて犠牲者の霊を慰められます。
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乾杯される両陛下
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★両陛下、パラオの日米慰霊碑に供花 激戦地ペリリュー島
2015/4/9 10:52
【ペリリュー（パラオ）＝朝倉侑平】戦没者慰霊のため西太平洋のパラオを訪問中の天皇、
皇后両陛下は９日午前、太平洋戦争の激戦地だったペリリュー島を訪れ、日米の慰霊碑に供花された。
同島では激しい地上戦で日本側約１万人、米側約1700人が戦死した。両陛下は戦場で犠牲に
なった全ての人々を追悼し、平和への願いを新たにされた。
両陛下は同日午前、宿泊先となった海上保安庁の巡視船「あきつしま」の船上からヘリコプターで
ペリリュー島に向かわれた。到着後、島南部にある日本政府建立の「西太平洋戦没者の碑」を訪問し、
供花台に白菊を供えて拝礼された。パラオのほか、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島の
大統領夫妻も参列して犠牲者を追悼した。
両陛下はその後、米軍の戦没者をまつる「米陸軍第81歩兵師団慰霊碑」を訪問。
慰霊碑は1944年９月に米軍が上陸し、米側にも多くの戦死者が出た「オレンジビーチ」近くに立つ。
慰霊を終えた両陛下はペリリュー島の島民と交流し、同日夜にチャーター機で帰国される。
両陛下はこれまで戦争犠牲者に心を寄せ、節目ごとに慰霊されてきた。戦後50年の1995年には国内の
戦災地を歴訪する「慰霊の旅」を実施。原爆被災地の長崎や広島、住民を巻き込んだ地上戦があった
沖縄、空襲で多数の市民が犠牲になった東京で、それぞれ戦没者を慰霊された。
戦後60年の2005年には太平洋戦争の激戦地だった北マリアナ諸島の米サイパン島を訪問。
日米の慰霊碑に供花したほか、追い詰められた日本人が身を投げた「スーサイドクリフ」や
「バンザイクリフ」で黙とうされた。 >>2へ続く
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「西太平洋戦没者の碑」に供花される天皇、皇后両陛下（９日午前、パラオ・ペリリュー島）＝写真 寺沢将幸
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「西太平洋戦没者の碑」に供花し、アンガウル島に向かって黙礼される天皇、皇后両陛下＝９日午前、パラオ・ペリリュー島（代表撮影）
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