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★カイロでの首相演説めぐり、民主・小川氏「イスラム国に口実与える言葉控えて」 民主拍手に首相あぜん
2015.4.8 17:33
安倍晋三首相と民主党の小川敏夫元法相が8日の参院予算委員会で、「イスラム国」に対
峙(たいじ)する周辺国への人道支援を表明したエジプト・カイロでの1月の首相演説を
めぐり論戦を繰り広げた。主なやりとりは次の通り。
◇
小川氏「イスラム国、テロ組織として決して容認できない。各国が協調して対処するのは当然だ。
援助することに何の異論もない。ただ、人質がとられているのであれば、人質の生命、
身体に危害が加えられないような配慮をすべきではないか」
小川氏「カイロの発言では、支援をするのは『ISIL(イスラム国)がもたらす脅威を少しでも
食い止めるためです』と。また、『地道な人材開発、インフラ整備を含めISILと戦う周辺各国に…』
と表現している。これは、ISILを刺激する言葉ではないか。現実に首相の発言があった後に、
あの悲惨な非道な殺害が起こった」
首相「中東世界で注目されるスピーチだった。日本は世界の課題にどう立ち向かっていくのか
メッセージを出していく必要があると考えた。ISILこそイスラムの人々にとって大きな脅威に
なっている。人々を平気で殺し、お金をまきあげ、生活を塗炭の苦しみにつき落としているのはISILだ」
首相「このことに触れない、あるいは、彼らに対してどう対応していくかを述べない。これこそまさに
日本のメッセージをゆがめるものになる。ISILの脅かしに屈せずに頑張っている国々に対して
『あなたたちを支援していきますよ』というメッセージを出していくことは当然だ。たとえ日本人の
人質をとろうとも私たちはそれを曲げることはない。そのことによって国際社会がISILの動きを
止めることができるのだろうという信念を変えることはない」
小川氏「そうした大きな国家の目的のためには国民の命を顧みなくていいと聞こえる。同じ時期に
ヨルダン軍は兵士を人質にとられた。その瞬間、空爆をとりあえず中止している。厳然たる姿勢で
臨まなくてはならないが、人質がとられているなら人質に危害が及ぶような、そうした言質を
与えるような、口実を与えるような言葉はなるべく控えて、(民主党席から拍手)国民一人一人の
生命を守るような配慮をすべきではなかったか」
首相「私は小川さんの発言に民主党から拍手が出たことにあぜんとした。日本から人質を取れば
日本の意志をくじくことができる、それでいいんだと宣言しているようなものなのだろうと思う。
ヨルダンは決してISILを非難することをやめていない。ヨルダン国王は『ISILの動きを
止めていくことこそ穏健派イスラム諸国の責任であると考えている』ということをはっきりと
おっしゃっていた。そういう諸国こそ私たちは応援していかなければならない」
首相「人質事件が長引いていけばずっとメッセージを出すことができないということになっていく。
日本はそういう国になっては決してならない。全ての国がそういう国になったら、ISILは
どんどんどんどんどんどんどんどん支配地域を増やしていく。われわれは国際社会と連携しながら
ISIL、過激主義の動きを止めていく」
首相「カイロにおけるスピーチのメーンテーマは、『中庸こそ最善』ということだ。この考え方を
広げていくことで中東を平和と繁栄の地域にしていきたい。それこそ私のスピーチのメーンテーマ
だということは申し上げておきたい」
小川氏「私は、あるいは民主党のメンバーも『テロに屈しろ』とは全く考えていない。だけど、
人質がとられている状況下において一つ一つの言葉の使い方についても配慮する必要があるのでは
ないかといっているだけだ。私も民主党もISILと戦うのをやめろとか、ISILに屈しろとか、
人質を解放するために何でもかんでも要求に応じろなんてことは全く言っていない」
小川氏「首相の言葉の中に大きな目的のため、国家の目的のためには国民の生命も配慮しないと
いう姿勢が現れたのだなと感じた」
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