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★巨人機密資料「清武氏が流出」と認定…東京地裁
2015年04月07日 22時01分
読売巨人軍の機密資料を流出させたなどと公表され名誉を傷つけられたとして、
元球団代表の清武英利氏(64)が、巨人軍、読売新聞グループ本社、渡辺恒雄同社
会長・主筆を相手取り、計2000万円の損害賠償などを求めた2件の訴訟の判決が7日、
東京地裁であった。
山田明裁判長は「巨人軍の機密性の高い内部資料を流出させたのは清武氏であり、
読売側の公表内容は真実と認められる」と述べ、清武氏の請求を棄却する読売側
全面勝訴の判決を言い渡した。
2件の訴訟では、〈1〉2012年3月の朝日新聞による巨人契約金報道に関連し、
桃井恒和球団社長(現会長)が「内部資料を流出させたのは、清武氏である可能性が
最も高い」と発言したり、渡辺会長が「泥棒だな」と述べたりした〈2〉同年6月の
週刊文春による原辰徳監督1億円恐喝事件を巡る報道に際し、桃井社長が「清武氏が
この報道に絡んでいることは間違いない」と発言した―ことなどが真実かどうか
が争点となった。
判決はまず、清武氏の機密資料持ち出しについて、「清武氏は11年11月18日の
解任直後、出版社ワックに段ボール箱25箱を送り、12年5月の仮処分執行で球団の
ロゴ入り段ボール箱から資料が発見されたが、資料を持ち込むことができる人物は
清武氏しか想定できない」と指摘。
さらに、清武氏が、〈1〉12年8月にワック事務所の複合機で選手の年俸などに関する
複数の球団資料をスキャンした〈2〉解任前、業務用パソコンに複数のUSBメモリーを
接続したり、メールデータの移行方法を検索したりしていた〈3〉解任直前に朝日側記
者に計10回以上の電話をかけ、さらに朝日報道の直前に朝日のハイヤーを私用に使い、
「朝日のアジトで打ち合わせ」したと、知人女性にメールするなど、朝日の単なる
取材対象ではなく協力的立場だった―ことなどから、「清武氏が朝日記事に関連する
巨人軍の内部資料を流出させた」と認定した。
また、清武氏が選手契約に関係する文書ファイルを海外の知人女性のパソコンに
コピーしたことについても、「これらのファイルなども意図的に持ち出していたと
認められる」とした。
一方、判決は、週刊文春の記事については、球団の内部文書と一致する部分が多く、
その内容は清武氏ら球団内で限られた人物しか把握していなかったと指摘。さらに、
清武氏が週刊文春報道の約2週間前に文芸春秋本社を自ら訪れていたことなどを挙げ、
「原監督問題に関する巨人軍の内部資料を流出させたのも清武氏である」と認定した。
その上で、判決は、「読売側の公表内容は真実であり、名誉毀損には当たらない」と、
結論付けた。
読売新聞グループ本社広報部の話「判決は、清武氏が朝日新聞や週刊文春の報道に関わる
球団の機密資料を持ち出し、流出させたことを認定しました。清武氏による悪質な
機密資料漏えいを明確に認めた妥当な判決と考えます」
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)