15/04/07 16:12:29.39
★【関西の議論】衆院選「次世代票1500票、なぜか共産票に」の原因は…当落入れ替え、二重カウントと大失態が続く京都市選管の正念場
2015.4.7 11:00
厳格な公正性が求められる選挙の開票事務は、自治体職員の力量を図る一つの指標になる
ともいわれる。職員が開票所できびきびと動く自治体がある一方、雑談をしながら作業に
臨んでいるような自治体もあり、自治体ごとの差が歴然となるケースも少なくない。
とはいえ、開票事務でまず重要になるのはスピードよりも正確さなのだが、昨年12月
の衆院選では、京都市選管で信じられないような事態が起きた。伏見区の比例票で
「次世代の党」にカウントされるべき1500票が「共産党」の票としてカウント
されたのだ。なぜ、そんなことが起きたのか。かつては当落の入れ替えにかかわる
ようなミスをしたこともある京都市。統一地方選が始まる中、どういう対策を
とっているのだろうか。
・突き合わせを省略
昨年の衆院選でミスが起きた比例票について、開票作業の手順はどうなっているのか。
市選管によると、開票作業が始まると、政党ごとに500票の束に仕分けるのがルールだ。
票数は政党ごとにつくられた得票計算簿の上で計算する。計算担当の職員が1束ごとに
1回押印することになっており、その数をもとに票を計算する。1束500票なので、
2カ所押印されていれば、千票というわけだ。
ここでミスが起きれば、票数が変わってしまう。計算担当の職員に加え、別の調整担当
の職員も、得票計算簿と票束の突き合わせをして、集計表を作ることになっていた。
しかし昨年の衆院選は、この手順通りで作業は行われていなかった。この日、調整担当
職員が疲弊した様子だったため、急遽(きゅうきょ)、別の補助者が作業を手伝うこと
になったのだが、突き合わせの手順を省略して集計表を作ってしまったのだという。
このときに、集計表の共産党の欄に次世代の党の得票分1500票が誤って加算され、
次世代の党の欄には1500票を除いた381票のみが記載され、間違いが起きた。
突き合わせの作業が無くても計算担当の職員が正確に調整担当職員に票数を伝達し、
正確に記載していれば問題は起きなかったが、この手順のどこかでミスが起きて
しまったようだ。
市選管の担当者は「どこかで、言い間違い、聞き間違い、記載間違いなどが
あったと思われるが、どこで生じたかは不明だ」と振り返る。
その後、何度か間違いを見つけるチャンスはあったが、チェック機能は働かなかった。
・覚えた「違和感」
間違いの可能性に最初に気付いたのは、京都市の関係者でなく、京都府選管の担当者
(35)だった。開票作業が一段落した投開票日翌日未明の12月15日午前1時前。
開票結果に「違和感」を覚えた。
京都府内でも、伏見区は最大の有権者を抱える大きな選挙区。必然的に、各政党に対する
投票者数の実数も府内最大になることが多い。にもかかわらず、次世代の党の投票者数
として伏見区選管が報告してきた数字は381人。京都市内の各区のなかでも2番目に
少ない数字だった。
速報値をもとに、隣接する西京区、右京区と比べても票数が極端に少ない。
「おかしいな」と感じたという。
府選管に配属されて5年目だった担当者はこの日、比例担当班の責任者を命じられていた。
各市町村選管から来た速報値を検算し、最終的に間違っていないかを確認するのが主な仕事だ。
作業は終了間近だった。京都府庁が京都市役所の仕事に口を出すことにややためらいもあった。
しかし、初めて任された責任者として、「疑問を疑問のまま残すことはできない」と思い直し、
市選管に疑問をぶつけることにした。
市選管を通じ、伏見区選管に確認を求めた。当初は「マニュアル通りにやっており問題はない」
と突き返された。
「本当に大丈夫か」と、直接、伏見区選管に細部を尋ねたところ、対応があやふやに。
府選管の担当者は伏見区選管の担当者に「疑問を抱えながら確定票を打つことにならないか」
と問いかけ、再開票することを提案した。
>>2へ続く
URLリンク(www.sankei.com)