15/04/02 13:46:39.70
★韓国市場の秩序乱す日系資本に捜査のメス
韓国検察当局は1日、日系金融業者SBIグループの韓国法人に対する強制捜査に踏み切り、
その背景と捜査の行方に関心が集まっている。
検察が家宅捜索を行ったのは、SBIグループの韓国での持ち株会社に相当するSBIコリア
ホールディングスの系列会社、ベリタスインベストメントなど。また、韓国への投資を主導し、
巨額のリベートを受け取った疑いが浮上した元経営陣Y氏の自宅も家宅捜索の対象に含まれた。
検察はまず、SBIグループ幹部の不正な金銭取引に対する捜査を進める方針とされる。
その上で、SBIグループの韓国での投資活動全般について、問題点を洗い出すことを
視野に入れている。検察は今回の強制捜査に向け、長期間にわたる準備を進めてきた。
業界ではこれまで、一部の外資系金融機関が韓国の資本市場の秩序を乱しているとの指摘があった。
SBIグループ傘下のSBI貯蓄銀行も最近、消滅時効が経過した不良債権を売却しようとして論議を呼んだ。
今回の捜査は今年、金融犯罪の重点捜査機関に指定されたソウル南部地検が担当している。
検察は最近、金融監督院、国税庁、預金保険公社などと共同で構成する証券犯罪合同捜査団と
ソウル中央地検金融租税調査1、2部をソウル南部地検に移管した。銀行・証券会社の
犯罪捜査の拠点として位置づけた格好だ。ソウル南部地検は金融・証券捜査担当の
第2次長ポストを新設し、検事と捜査官を拡充した。
ベリタスインベストメントは1986年に設立された地場系ベンチャーキャピタルで、
旧社名は韓国創業投資だった。その後、2009年にSBIグループが買収し、社名を変更した。
SBIグループが株式の41.76%を保有しているが、業績は低迷しており、13年3月期は150億ウォン
(約16億3000万円)、14年3月期は153億ウォン(約16億7000万円)の赤字で、自己資本割れの
状態に陥ったが、昨年70億ウォン(約7億6000万円)の増資を行い、自己資本割れは解消された。
SBIグループは1999年に韓国系日本人の孫正義ソフトバンク会長が子会社として設立した金融持ち株会社、
ソフトバンク・ファイナンスの後身だ。現在中国、韓国、ベトナムなど20カ国に進出し、融資、保険、
貯蓄銀行、ベンチャー投資、証券部門で計175社の子会社を率いている。総資産は2兆8750億円に達する。
しかし、現在SBIグループは孫会長とは全く資本関係がない。孫会長は2008年に英通信大手、
ボーダフォンの買収資金が不足したため、ソフトバンク・ファイナンスの株式を一括売却し、
ソフトバンクと経営を分離した。独立経営となったソフトバンク・ファイナンスは社名を
SBIホールディングスに変更した。
SBIグループ関係者は「数年前に退職した元経営陣の不正事件であり、
現在のSBIグループとは全く関係がない」と説明した。
URLリンク(www.chosunonline.com)