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★ロシア大統領 クリミア併合で核兵器準備を指示
3月16日 8時16分
ロシアのプーチン大統領は、去年、ウクライナ南部のクリミアを併合する過程で、
情勢が不利になった場合に備えて、核兵器使用に向けた準備を指示していたことを明らかにし、
国際社会からの反発が予想されます。
ロシア国営テレビは15日、ロシアがウクライナ南部のクリミアを併合してまもなく
1年になるのに合わせて特別番組を放送しました。
このなかでプーチン大統領は、クリミアを併合する過程で核兵器使用に向けた準備が
できていたかどうか質問されたのに対し、「準備はできていた。クリミアは歴史的に
われわれの領土だ」と答え、情勢が不利になった場合に備えてロシア軍に準備を
進めるよう指示していたことを明らかにしました。
クリミアを巡って、核大国のロシアが核兵器の使用を視野に準備していたことが
明らかになったのは初めてで、国際社会からの反発が予想されます。
さらにプーチン大統領は、クリミアの併合を決めたのはウクライナの政変の直後で、
クリミアに駐留するウクライナ軍を武装解除させるため、「軍の参謀本部の特殊部隊や
海兵隊を派遣していた」と述べました。プーチン大統領はこれまで、「住民投票の
結果を受けて編入を決めた」としてきましたが、この説明を事実上覆し、軍事力も
利用してロシアに併合する方針だったことを認めました。
プーチン大統領はクリミアの併合を歴史的な偉業と位置づけており、
みずから決断したとアピールすることで、強い指導者を印象づけるねらいもあるとみられます。
・ウクライナ 国際司法裁判所に提訴か
クリミア併合を巡るロシア国営テレビの特別番組について、ウクライナのヤツェニューク首相は、
予告編の放送を受けて11日に「誰が、ウクライナの領土を占領するように命令して、
国際法に違反したのか、その問いに答えている」と述べました。
そのうえで、ロシアによるクリミア占領の証拠だとして、オランダのハーグにある
国際司法裁判所に提訴する構えを示すなど、強く反発しています。
・官房長官 「断じて認められない」
菅官房長官は午前の記者会見で、「わが国は一貫して『力を背景とした現状変更の試みは
断じて認められない』という強い立場を取っている。
すべての当事者が、ウクライナ問題の平和的、外交的解決に向けて建設的な努力をする
ことを期待したい」と述べました。
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