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★水星観測へ 日本の探査機「MMO」公開
3月15日 17時47分
今も多くの謎が残されている水星の観測を行う日本の探査機「MMO」が完成し、
15日公開されました。
水星は太陽からおよそ5800万キロメートルの最も近い軌道を回る惑星で、
高熱にさらされることなどから探査が難しく、今も多くの謎が残されたままです。
水星の謎を解明するため、JAXA=宇宙航空研究開発機構が開発した探査機
「MMO」が15日、神奈川県相模原市の施設で報道関係者に公開されました。
「MMO」の機体は高さ1メートル、幅1メートル80センチの八角柱の形をしていて、
上下に取り付けたアンテナを広げると高さ2メートル40センチになり、
上部には太陽電池パネルが張り巡らされ、太陽の熱から探査機を守るため特殊な
白い塗料や鏡などが用いられています。
水星には地球と同じように固有の磁場があり、「MMO」は5メートルの長さの
マスト2本で水星の磁場を詳しく計測し、地球の磁場の成り立ちの解明にもつなげる計画です。
JAXAによりますと、打ち上げはフランス領ギアナのギアナ宇宙センターから
早ければ平成28年夏ごろに行われ、平成36年1月に水星を回る軌道に投入される予定です。
記者会見した早川基プロジェクトマネージャは「太陽系で磁場がある惑星は
地球と水星しかない。データが出るまでにこれから9年かかるので気を緩められないが、
水星の観測によって、将来的には地球周辺の環境の今や近未来について解明できるかも
しれない」と話しています。
・「磁場の謎」解明につながるか
水星は太陽からの距離がおよそ5800万キロメートルと、太陽に最も近い軌道を回る惑星です。
太陽の周りを周回する公転周期はおよそ88日、自転の周期はおよそ59日です。
直径は4900キロほどと地球の4割程度しかなく、体積は地球のおよそ5.6%と、太陽系で最も小さな惑星です。
水星は地球から見ると太陽にごく近い場所にあるため、日の出前と日没後の僅かな時間にしか観察できません。
太陽に近いため、表面の温度は昼は摂氏400度まで高くなりますが、大気がほどんどないため、
夜明け前には摂氏マイナス160度まで下がります。
太陽に近く高熱にさらされることなどから探査は難しく、これまでに水星近くまでたどり着いた
探査機は、1973年に打ち上げられたマリナー10号と、2004年に打ち上げられた
メッセンジャーの2機だけです。
地表の状態の撮影もマリナー10号が行った全体の45%程度にとどまっていますが、
メッセンジャーは人気キャラクターのミッキーマウスにそっくりなクレーターの撮影に成功し、
大きな話題を呼びました。
また、マリナー10号は水星に磁場があることも見つけました。
岩石や金属などでできたいわゆる地球型惑星は、太陽系には水星、金星、地球、火星の
4つがありますが、固有の磁場があるのは地球のほか水星だけで、この様子を明らかにし、
地球の磁場に関する謎の解明につなげるのが15日公開された探査機の大きな目的の1つです。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
JAXA、水星探査機を公開 16年度に打ち上げ
2015年3月15日 17時44分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、欧州宇宙機関(ESA)と共同で2016年度に
打ち上げる水星磁気圏探査機「MMO」を、相模原市のJAXA相模原キャンパスで報道陣に公開した。
探査は水星研究の先駆者で、イタリアの天体力学者の名前にちなみ「ベピ・コロンボ」計画と
名付けられた。JAXAの磁気圏探査機とESAの表面探査機「MPO」の2基で、
水星の磁場や内部などを総合的に観測することを目指す。
日本のMMOは、直径180センチの八角柱形で、アンテナを含めた高さは約2・4メートル。
4秒周期で自転しながら、約9時間をかけて水星の周りを1周する。
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
JAXAが報道陣に公開した水星磁気圏探査機「MMO」。2016年度に打ち上げられ、
水星には24年1月にも到着する=15日午後、相模原市のJAXA相模原キャンパス
URLリンク(www.chunichi.co.jp)ス