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★メルケル独首相、ナチスと日本混同か 「中韓のロビー活動の影響」安易な同一視避けるべき
2015.3.11 05:00
ドイツのメルケル首相は10日の民主党の岡田克也代表との会談で、ナチスによる犯罪行為への
反省に触れつつ、日本に慰安婦問題の解決を促した。これは、戦前・戦中の日本と独裁者、
ヒトラー総統率いるナチス・ドイツとの混同とも受け取れ、問題といえる。
「米国は同盟国で、長年の付き合いがあるのでまだ知識層は分かっているが、
欧州各国は韓国のロビー活動に相当影響されている」
外務省幹部はこう警鐘を鳴らす。韓国だけでなく、中国も安倍晋三首相をヒトラーになぞらえたり、
南京事件をユダヤ人大虐殺(ホロコースト)と同一視したりするなどの宣伝工作活動を世界で展開している。
メルケル氏が9日の安倍首相との共同記者会見で、日本の行為を指してではないもののホロコーストに
言及し、「過去の総括は和解のための前提だ」と指摘したことも、旧日本軍とナチスを一定程度混同
している可能性をうかがわせる。
だが、戦前・戦中の日本では、兵士らの暴走による戦争犯罪はあっても、ナチス・ドイツのような
組織的な特定人種の迫害・抹殺行為など全く行っていない。
東京裁判でインド代表のパール判事は「本件被告の場合は、ナポレオンやヒトラー(ら独裁者)
のいずれの場合とも、いかなる点でも、同一視することはできない。日本の憲法は完全に機能を
発揮していた」と主張している。
また、今年1月末に死去したドイツのワイツゼッカー元大統領も、有名な1985(昭和60)年の
演説でこう強調しているのである。
「ユダヤ人という人種をことごとく抹殺するというのは、歴史に前例がない」
ナチス・ドイツの戦争犯罪を裁いたニュルンベルク裁判では、有罪となった19人のうち16人
までが一般住民に対する殲滅(せんめつ)、奴隷化や人種的迫害による「人道に対する罪」で
有罪とされたが、東京裁判では誰もこの罪に問われなかった。
同じ敗戦国とはいえ、日本とドイツでは戦いの様相が全く違う。まして日本の隣国は韓国や中国であって、
ドイツが和解を果たしたというフランスやポーランドではない。安易な同一視や混同は避けるべきだろう。
(阿比留瑠比)
URLリンク(www.sankei.com)
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