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★【産経抄】似て非なる韓国の価値観 3月7日
2015.3.7 05:04
夫婦関係と国際関係は、よく似ている。つきあい始めや新婚当初は、少々トゲのある言葉を
言い合っても冗談だよ、と笑ってすますことができる。40年以上前、国交正常化直後の
日中関係は、パンダ人気も手伝ってまさしくハネムーン時代だった。
▼まあ、そんな時期が長続きしないのは、ご存じの通り。時間がたつにつれ、
互いの「真実」が見えてくると、ちょっとした行き違いをきっかけに、
激しい言葉の応酬になるのも熟年夫婦に似ていなくもない。
▼感情のおもむくまま、片方が「過去の行状」にあれこれ難癖をつけるようになると、
「お前だって」と収拾がつかなくなる。中国は、戦後70年を期して9月3日の
「抗日戦勝記念日」に各国首脳を集めて仰々しい軍事パレードを企画しているが、
悪趣味以外何ものでもない。
▼今年、国交正常化50周年を迎えた日韓両国も金婚式どころか離婚の危機にある。
外務省が、これまで使っていた「(韓国は)我が国と、自由と民主主義、市場経済等の
基本的価値を共有する」という文言をホームページから削除しただけで、大騒ぎになった。
▼裁判所の敷地内で小紙前ソウル支局長が乗った車に卵を投げつけられる事件が起きても
「愛国無罪」といわんばかりの対応しかしなかったツケが、米大使襲撃につながったのは明白だ。
伊藤博文を暗殺したテロリストを崇(あが)めているような国と価値観が一致するはずがない。
▼とはいっても韓国が日本の隣から引っ越してくれるわけはない。自由主義陣営で価値観が
同じはずなのに、お父さんは立派な人だったのに娘は…、などと思うから腹も立つ。
金婚式だからといって無理に仲良くしようとせず、ケンカしても何の得にもならないと
相手が悟るまで放っておけばいい。
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