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★【本紙前ソウル支局長公判】出国禁止「停止」仮処分の審尋30分 韓国司法が6時間後に示した判断は「申し立ての理由がない」
2015.3.6 10:00
ソウル行政裁判所で2月13日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領への名誉毀損(きそん)で
在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)が、自らへの出国禁止延長措置の
執行停止を求めて申し立てた仮処分の審尋が行われた。同裁判所は審尋の約6時間後、
加藤前支局長の申し立てを「理由がない」として棄却。約30分の審尋の様子を再現する。(ソウル支局)
開廷15分前の10時15分、加藤前支局長が代理人の弁護士2人、通訳とともに法廷前の廊下に到着。
鈴なりになる日韓のメディア関係者の間を分け入るようにして廷内へ。廷内でカメラを回そうとした
韓国報道陣を廷吏が制止するなど、取材が過熱する一幕もあった。
行政裁判所の法廷は刑事や民事の法廷と異なり、裁判官や国側代理人ら訴訟当事者と傍聴人を分ける柵がない。
約30の傍聴席のすぐ前で、加藤前支局長らは裁判長が座るひな壇と対面した。
今回の審尋は、加藤前支局長が出国禁止処分の延長措置の取り消しを求めて別途に起こしている
行政訴訟の判決までの間に、出国禁止延長措置の停止を求めた仮処分の申し立てにあたって開かれたもの。
被申立人である韓国の黄教安(ファン・ギョアン)法相の代理人として韓国法務省の法務官
(法曹資格者)も出廷。いずれも30歳代前半と思われる3人の法務官は、加藤前支局長の隣に
並ぶように着席した。
10時30分過ぎ、李承●(=土へんに宅)(イ・スンテク)裁判長が男女各1人の左右陪席判事を
伴って入廷。李裁判長はにこやかな表情で、なぜか陪席らと何事か談笑しながら着席した。
開廷が宣言され、李裁判長は加藤前支局長側の代理人弁護士に申し立て内容の説明を促すと、
ひな壇に向かって左手側のモニターに、プロジェクターで申し立て書が映し出され、代理人が主張を述べた。
代理人の主張は以下の3点だった。
(1)「外国人出国停止業務処理規則」の規定によれば、出国禁止措置は「死刑、無期、長期3年以上の
懲役または禁錮に該当する犯罪の嫌疑で立件され、捜査を受けていたり、その所在がわからず起訴中止
決定がなされた者」に関してのみ可能であるが申請人(=加藤前支局長)はこれに該当しない。
(2)外国人に対する出国停止は必要最低限の範囲で行われなければならない。申請人本人はもちろん、
申請人の所属している産経新聞社も申請人の刑事裁判への出廷を保証しており、申請人に対する出国停止を
維持する必要性は少ない。被申請人は、出国を禁ずる措置を継続し、申請人に重大な不利益を加え、
同事件処分には裁量権の逸脱・乱用の違法性がある。
(3)申請人は現在、帰国できず家族とも会えずにおり、産経新聞社から与えられた新たな業務
(東京本社・社会部編集委員)を遂行できないなど、回復しがたい損害を被っている。
申請人は刑事裁判に出席することを確約しており、同事件の処分の執行が停止されたからと
いって公共の福利に重大な影響を及ぼす憂慮もない-。
代理人の主張の間、右陪席の男性判事は口を真一文字にに結んで首を右に30度ほど傾けたままの
姿勢を保った。左陪席の女性判事は、関心もなさそうな表情で聞き流していた。 >>2へ続く
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