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★「象牙製品 輸入1年禁止」、中国突然発表 ウィリアム英王子訪問に配慮か
2015.2.2721:53
【北京=矢板明夫】日本を訪問している英国のウィリアム王子は3月1日から
3日間の日程で中国を訪れる。中国メディアは「英王室の主要関係者としては
1986年のエリザベス女王以来の訪中」として2月末から一斉に特集を組む
など歓迎ムード一色。一方で中国政府は26日、「象牙製品の輸入を1年間禁止する」
と突然発表し、野生動物の保護を訴える王子に配慮する姿勢を強く打ち出した。
近年、米国や周辺国との対立が目立つ中国の習近平指導部は、英国との関係強化を
重視しているが、王室関係者と中国の交流は決して多くない。97年の香港返還
式典に参加したチャールズ皇太子が、当時の日記で中国の指導者を「ぞっとする
ろう人形だ」などと表現し、中国側の不興を買ったこともある。また、2008年
の北京五輪でもチャールズ皇太子は開幕式への出席を見送っている。
それだけに、中国当局は今回の訪中を「中英関係を促進させる大きな一歩」
(外交関係者)と位置づけるが、ここで障害となりかねないのが象牙の問題だ。
中国は世界有数の象牙消費大国で、富裕層の間でサンゴと並ぶぜいたく品として
高い値段で取引されている。13年に習国家主席らがタンザニアを公式訪問した際に、
随行の関係者らが象牙を大量に購入し、違法に持ち出したとする報告が環境団体から
発表されたこともある。野生動物保護をライフワークにしている王子も、
かねて象牙製品の密輸をめぐって中国を批判してきた。
このため、中国政府で象牙の輸入を担当する林業局は26日、「アフリカゾウの保護のため、
象牙製品の輸入を1年間禁止する」との措置を発表した。中国側は、王子が今回の訪問中に
象牙問題を持ち出すことを警戒しているとみられる。
URLリンク(www.sankei.com)