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★【宮塚利雄の直球&曲球】日本人納税者は北朝鮮におちょくられている
2015.2.26 13:14
小欄の熱烈な愛読者から例によって電話が来た。「先生、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記を
おちょくるネタがないんじゃないですか。教えてあげましょうか」と言って、アメリカで上映された
パロディー映画で彼の役を演じた俳優が大ブレークしているとか、髪形をまねるのが流行しているとか、
いろいろな事例を次から次へと話してくれた。
ありがたいことだが、小欄はあくまで金正恩第1書記や北朝鮮の「現実」を書いているだけで、
おちょくるネタがほしいわけではない。
と、ここまで書いたところで「おちょくる」で思い出したことがある。
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部ビル転売をめぐる騒動とその結末である。
総連中央本部転売問題の顛末(てんまつ)をめぐる詳細な記述は省くが、コトの発端は、
「総連系の金融機関の破綻処理のため、日本国政府が約1兆4千億円もの公的資金を投じて、
負債問題を解決した」ことである。
これは国民1人当たり1万円以上の血税が投入されたことになる重大事であった。
のどもと過ぎれば熱さを忘れるのたとえではないが、納税者は税金を納めた後の行方には関心がないようだ。
競売にかけられた、この総連本部の最終的な転売先が決定した。競売で落札した高松市の不動産業、
マルナカホールディングスから、山形県のグリーンフォーリストなる会社に約44億円で転売されたのである。
転売にあたっては元国会議員が仲介の労をとったというが、この人物曰(いわ)く
「日本と北朝鮮との今後の友好関係を築くために労を厭(いと)わなかった。
純粋なビジネス次元での仲介だ」とのこと。
冗談もいいかげんにしろ、と言いたい。
結局、朝鮮総連は中央本部から追い出されることなく、このまま「居座る」ことになりそうである。
つまるところは、朝鮮総連を最も重要な「金づる」とする北朝鮮の金正恩政権が、
中央本部を死守するために画策したことではないのか?
日本国民は金正恩第1書記に「おちょくられた」のではないのか。
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【プロフィル】宮塚利雄
みやつか・としお 山梨学院大学経営情報学部教授。1947年、秋田県出身。高崎経済大卒。
韓国・檀国大学校大学院経済学科博士課程単位取得満期退学。専門は朝鮮近代経済史。
主な著書に「北朝鮮驚愕(きょうがく)の教科書」(宮塚寿美子との共著)など。
URLリンク(www.sankei.com)